自家用車を持っている方でも、長距離の移動は公共交通機関で移動し、旅先に着いたらレンタカーを利用する人が増えています。
また、都市部で自家用車を保有しない人の場合は、レンタカーを休日のお買い物に利用することもあります。
レンタカーの用途が様々に増えた昨今、いったいどの車種を選べば良いのか迷ってしまいますよね。
今回はレンタカーで車を選ぶ時のポイントをシーンや乗り心地の観点からご紹介します。
失敗しないレンタカー選びのコツはシーンに合わせた車選び
レンタカーを借りる際は、乗りたいと思う車種や乗り心地も重視したいものですが、失敗しないためも、まず目的や用途に応じて車を選ぶことが大切です。
大きくて高級な車であればやはり乗り心地も良いものですが、どんなシーンでも快適かといえばそうとは言い切れません。
なぜなら、都市部や市街地を走るのであれば、小回りの利く小さめサイズの車のほうが快適な場合もあるからです。
以下では、最適な車選びができるよう、それぞれのシーンに適した車種をご紹介します。
市街地を走るなら小回りが利く軽自動車・コンパクトカーで軽快に
道幅が狭く混雑する都市部や市街地を走るなら、
軽自動車やコンパクトカーがおすすめです。
こうした道を走る時に重要なのは、なにより小回りが利くこと。
大型の車では路肩に停車するのも一苦労ですが、小さめサイズの車であれば、狭い道でのすれ違いも安心できますし、狭い駐車スペースにも簡単に停車できます。
より長距離であればコンパクトカーが安心ですが、近場だけであればレンタル料金の安い軽自動車を選んでみてはいかがでしょう。
運転がものすごく久しぶりという方や運転が苦手な女性が運転する場合にも、軽自動車やコンパクトカーは運転しやすくおすすめです。
レジャーや買い物には荷物をたくさん積めるハッチバック・ミニバン・ワゴン
海水浴やキャンプなどのレジャーに出かける時には、車内は荷物で溢れかえってしまうものです。
レジャーに行くなら車は大きさを優先し、たくさん荷物が積めるタイプを選びましょう。
ハッチバック→ミニバン→ワゴンの順番でサイズが大きくなり、荷物をたくさん積めて乗車人数も多くなります。
デートやご夫婦だけのお出かけであれば、コンパクトで利用料金も多少安いハッチバックを気軽に借りてもいいですね。
レジャーシーンでなくても、アウトレットや大型倉庫店などで大量買いをしたい時にもおすすめです。
高速での長距離移動なら安定性の高いセダンや燃費の良いハイブリッドカー
高速での長距離移動なら、なんといっても安定性のある車種が快適です。
下記のポイントが重要になります。
- 高速走行でもどっしりした安定性
- パワーの大きいエンジン
- 長時間座りっぱなしでも疲れないシート
- 室内の静粛性
これらをふまえると、高速道路での快適性に優れているのはやはりセダンです。
セダンは車高が低いため高速道路でも高い安定性があります。
また、長距離を走るとなると燃費も気になりますが、ハイブリッドカーなら高速での乗り心地も良く燃費の面でもおすすめですよ。
子どもとのお出かけなら車内空間が広いワゴン・ミニバン
お子さんと一緒にお出かけを楽しむなら、できるだけ車内空間の広いワゴンやミニバンがおすすめです。
3列シートがあれば、車の中でのオムツ替えや着替えもスムーズで安心ですよ。
お子さんの年齢によってはチャイルドシートの使用も必須となるため、乗車可能人数が多い車のほうが良いでしょう。
大人だけのお出かけなら詰めて座ることも可能ですが、チャイルドシートを設置するとなるとそうはいきません。
例えば、3人乗れる後部シートでも、チャイルドシートを2つ設置したらもう1人座るのは厳しいと考えましょう。
レンタカーを借りる時に乗車人数の中に子どもも含まれていることをスタッフに伝えて、ゆったりと乗車可能か確認すると良いでしょう。
高齢の方と一緒なら室内スペースが広く乗降がスムーズなワゴン
大切なおじいちゃんおばあちゃんとのお出かけとなると、高齢の方にも身体の負担にならない車選びがポイントになります。
高齢の方も快適に乗っていただけるポイントは次の2つです。
- 広い室内スペース
- 車高が高い
より車高が高いことがミニバンとの大きな違いです。
車高が高いことにより、高齢の方でも乗り降りが楽になります。車に乗り込む時に屈む必要がなくなりますし、車内でいったん立ち上がることなく降りることも可能です。
また、室内スペースが広ければおじいちゃんおばあちゃんも車内でゆったりと過ごせます。座りっぱなしでも足腰が痛くならないようにしてあげたいですよね。
デートで非日常を楽しむなら人気の高いスポーツカーをレンタルしてみる
レンタカーを利用してデートをするなら、スポーツカーで素敵なお出かけをしてみてはいかがでしょう。
パーク24株式会社の調査によると、30代以下の半数近くがレンタカーやカーシェアリングを利用してのデート経験があるとのことです。
また、デートで運転したい車種については「スポーツカー」が24%、デートで助手席に乗りたい車種についても「スポーツカー」が30%と1位になっています。
乗降のしやすさや乗り心地を考えると、車高が低くエンジン音の大きいスポーツカーには難点がありますが、特別な時にだけレンタカーで利用するならおすすめですよ。
ただし、加速がスムーズで運転性能の良いスポーツカーに乗ってついつい運転が荒くなることのにないようにしましょう。
デートで利用するならくれぐれも紳士的な運転を心がけてくださいね。
乗り心地が良いとされる車種
ここまでレンタカーを借りる際のシーンに合わせた車選びをご紹介してきましたが、次は車種による乗り心地の良さについてみていきましょう。
乗り心地の良さを判断する基準は以下のとおりです。
- 振動:少ない
- 静粛性:エンジン音が静か
- 座り心地:長時間でも疲れない良いシート
- 座席の広さ:窮屈と感じない
これらをふまえると、一般的に乗り心地が最も良いとされる車種は「セダン」です。しかし、最近では軽自動車でも乗り心地が驚くほど良いとされる車があります。
さっそく、車種ごとの乗り心地をチェックしてみましょう。
セダンはスリーボックス型のメリットから静粛性・乗り心地に優れている
セダンは最もベーシックな形の車種で、「客室」「トランク」「ボンネット」が独立しているスリーボックス型が特徴です。
客室とトランクが隔絶されていることが他の車種との構造上の大きな違いです。
セダンには乗り心地の点で下記のようなメリットがあります。
- 室内とトランクが仕切られているため騒音が伝わりづらく静粛性がある
- 重心が低いため後部座席の乗り心地もとても良い
- スリーボックス型構造のため衝突に強く安全性が高い
- 外観や内装に高級感がある
セダンの中でも特に高級サルーンと呼ばれるタイプであれば、走行性と快適性を高い次元で両立してくれますよ。
天井が高いスーパーハイトタイプなら軽自動車でありながら広く感じられる
軽自動車は黄色のナンバーで知られる小さめボディの車です。燃費が良く小回りが利くことから人気があります。そんな軽自動車ですが、実は様々なボディタイプがあります。
スーパーハイトタイプ | 車高1.7m〜 広い室内空間とスライドドア |
ハイトワゴンタイプ | 車高1.6m〜1.7m ベーシックでバランスが良い |
セダンタイプ | 車高1.5m 車高が低く車内も狭め |
トラックタイプ | いわゆる軽トラと呼ばれるタイプ |
軽SUV | 地面と車体の間が広いのが特長 アウトドアデザイン |
様々なボディタイプの中から乗り心地の良さで選ぶなら、スーパーハイトタイプの軽自動車。軽自動車の販売台数ランキングでもトップを占めるのは背の高いスーパーハイトタイプです。[注3]https://www.zenkeijikyo.or.jp/statistics/tushokaku-3240
スーパーハイトタイプの軽自動車の中でも特にトップ人気の車には下記の長所があります。
- 後部座席のスペースが広い
- 車高は高いが操縦安定性に優れている
- スライドドアの開口部が大きく乗り降りしやすい
- 多彩なシートアレンジが可能で荷物に合わせて使いやすい
乗り心地で軽自動車を選ぶならスーパーハイトタイプがおすすめですよ。
後部座席が広いタイプのコンパクトカーは居住性が高く快適
海外での販売を視野に開発されたモデルも多い、欧州市場で人気のコンパクトカーは、燃費性能、実用性、走行性能、居住性といったバランスの良さが魅力です。
誰にでも扱いやすくスムーズに運転できます。
2018年上半期新車販売台数ランキング10位のうちコンパクトカーが5台もランクインしています。
しかしながら、コンパクトゆえに後部座席が狭く感じる場合があります。より乗り心地の良いコンパクトカーを選ぶなら、後部座席の広さがチェックポイントです。
コンパクトカーの中でもセンタータンクレイアウトによるパッケージングによって優れた居住性を実現したモデルもありますから、チェックしてみましょう。
SUVはオフロードならクロスカントリー・オンロードならクロスオーバー
悪路走行性の高さから世界で人気が高まるのがSUVです。
明確な定義はありませんが一般的にSUVの特徴は2つあります。
- 車高が高くタイヤが大きい
- 悪路での走行をこなせる構造
このことから、レジャーでアウトドアを楽しむのに適した車種として人気です。
そればかりでなく、最近ではオンロードでの走行性に優れてスタイリッシュな外観のクロスオーバーモデルも加わり、様々なニーズに応える車種となっています。
SUVには5種類のタイプがあります。
クロスカントリー | アウトドアデザインの最もSUVらしいタイプ |
7人乗りタイプ | 3列シートで大人数の乗車に適している |
クロスオーバー | クロスカントリーと乗用車をかけ合わせたタイプ |
コンパクトSUV | SUVの特性をそのままコンパクトにしたタイプ |
軽SUV | SUVを軽自動車にしたタイプ |
アウトドアで悪路を走破していくなら、なんといってもクロスカントリータイプです。
オフロードでの走行に適したクロスカントリータイプは、峠道を走っても左右に振られにくく、あらゆる路面状況に対応できます。
ただし、タフな能力の反面、取り回しがしづらいことから街なかでは扱いにくくなります。
対して、オンロードでの乗り心地を重視したSUVならクロスオーバータイプ。
重厚な運転感覚と高級セダンのような乗り心地の良さが魅力です。大きなボディサイズならではのゆったりとした室内スペースで、快適にドライブできます。
過ごしやすさ重視なら車内が広く視界の良いLLクラスのミニバン
ミニバンは3列シートを備えていることからファミリーカーとして人気があります。
乗り心地の面では下記のメリットがあります。
- 室内空間が広い(車中泊も可能)
- 3列シートで大勢乗れる
- 3列目のシートを格納すれば広い収納スペースになる
- スライドドアの利便性
- 目線が高く視野が広い
広い車内スペースは、家族大勢で荷物をたくさん積んでアウトドアに出かける際に重宝することでしょう。
ミニバンにはSクラスからLLクラスまでのサイズがありますが、LLクラスであれば旅行先で車中泊も可能ですよ。
最も大きいLLクラスは燃費が悪くなることが懸念されますが、室内空間の過ごしやすさを重視するなら、広々して視界が良いLLクラスのミニバンは乗り心地が良いですよ。
ミニバンにはSクラスもありますが、こちらは小回りが利き軽快な走りが快適です。ただし3列目のシートの座り心地はどうしても大型ボディの車には劣るため、よく確認しておきましょう。
長距離ドライブに向く車種はセダン・ミニバン・ワゴン
レンタカーを選ぶ際には想定される走行距離を基準に選ぶ方法もあります。
帰省や旅行で県外までの長距離ドライブを行うためにレンタカーを借りるなら、
- 乗り心地が良く安定性のあるセダン(できれば高級なライン)
- 大型のミニバン/ワゴン
が向いています。
前述したように、高級なセダンであれば走行性も快適性も高い次元で両立されていますから、長距離でも運転疲れを感じづらくなっています。
長時間座っていても疲れない座り心地の良いシートの車を選びましょう。セダンならどんな駐車場にも入れられるのも安心ですね。
また、お子さんも一緒に家族みんなで長距離を移動するならミニバンやワゴンなどが向いていますよ。お子さんたちは長時間のドライブともなれば車内でじっとしていられないことも・・・。
お子さんたちが車内で自由に移動したり、着替えができたりするスペースがあったほうが快適に過ごせます。大型のミニバンであれば出かけた先で車中泊することも可能ですよ。
- 大人2、3人の長距離ドライブならセダン
- 家族みんなの長距離移動なら大型のミニバンやワゴン
- 出かけた先で車中泊をするなら大型のミニバンやワゴン
まとめ
せっかくレンタカーを借りるのなら失敗のない車種選びをしたいですよね。
車種やサイズによって乗り心地は異なるものですが、快適かどうかは目的や状況に合った車種の選択にかかっています。
レンタカーを借りる際には、ぜひそういったところに目を向けてみてくださいね。
6時間2,000円から利用可能