賢い豆知識

範囲と録画時間がベスト?ドライブレコーダーを選ぶ4つのポイント

ドライブレコーダーを選ぶ4つのポイント

最近はニュースなどで運転中の事故や危険なあおり運転の状況をドライブレコーダーで記録した映像を見かけることが多くなりました。

ドライブレコーダーがその時の画像と音声が残すことで、交通事故や当たり屋など運転中の犯罪にあっても、警察や保険会社に提出する確かな証拠として役立ちますし、あおり運転をする悪質ドライバーへの牽制にもなります。

トラブルにあった時に自分の身を守ってくれるドライブレコーダーの設置を考えているドライバーの方にとっては、どんなタイプを選べばいいか迷うところですよね。そこで今回はドライブレコーダーを選ぶポイントを詳しく解説いたします。

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カメラのスペックや設置数は最重要ポイント

解像度が高ければより鮮明な録画が可能
記録を残す際に最も重視するポイントは、事故の時どれだけ鮮明な映像が残せるかです。相手のナンバーや事故の状況がしっかり読み取れるレベルであることが重要になります。

解像度・画素数はフルHD・200万画素以上がおすすめ

カメラのスペックで特に重要なのが解像度・画素数と画角です。
解像度はディスプレイに表示される映像の鮮明さを表すもので、高い順からWQHD(2560×1440)→フルHD(1920×1080)→HD(1280×720)になります。

鮮明な映像を残したい場合は、フルHD以上、200万画素以上のタイプが望ましいでしょう。

画角は垂直60度・水平108度以上を選ぶ

画角はカメラが映す範囲を表します。垂直(上下)・水平(左右)・対角(水平と垂直から割り出す撮影範囲の対角線)があり、垂直画角は60度以上、水平画角は108度以上(より安心を求めるならば120度以上)のタイプがおすすめです。

また、セダンタイプなどの横幅が広い車は水平画角が広いもの、バンタイプなど車高が高い車には垂直画角が広めのものを選ぶなど車種によっても適したタイプが変わります。

360度全方向撮影タイプは死角なしで車内の様子も記録できる

全方向撮影タイプは、死角方向からの事故や車内の様子も記録でき、安心度が高いです。中には水平360度+垂直360度の全天球タイプも販売されています。

しかし、全方向撮影タイプはまだ対応モデルが少なく、費用が高いのがデメリットです。

リアカメラは費用がかさむため、必要か吟味

一般的にドライブレコーダーはフロントカメラ1台ですが、後ろにもカメラがあると追突事故や後方車両の危険運転(あおりなど)の記録もできて便利です。

リアカメラ同梱タイプも販売されていますが、まだ少ないため、同じものを2セット購入し前後それぞれ1台ずつ取り付けるケースも多いです。

費用も倍ですし、機種によっては前後カメラの接続・連動に手間がかかるケースもあるため、リアカメラの必要性をよく確認することをおすすめします。

ドライブレコーダーの映像が証拠として認められるための要件は?

ドライブレコーダーの映像は、交通事故やトラブルの際に事実を証明する貴重な情報源となります。しかし、映像の画質や内容次第では証拠として十分な能力を果たせず、事故やトラブルの事実確認ができない可能性があります。

ドライブレコーダーの映像が証拠として認められるための要件は、以下の通りです。

  • 相手の車両ナンバーが映っている
  • 車両の斜め前が映っている
  • 車両後方が映っている
  • 暗い場所や逆光時でも映像が鮮明である
  • 信号の色を識別できる

それぞれ詳しく解説します。

相手の車両ナンバーが映っている

トラブルの際にドライブレコーダーの映像が証拠として認められるためには、相手の車両ナンバーが映っている必要があります。映像から車両ナンバーが読み取れないと事実確認が困難になり、証拠として認められない可能性があるためです。

車両の斜め前が映っている

車両の斜め前が映っていることも、証拠として認められる要件のうちの一つです。正面だけの映像では、事故がどこでどのように起こったのかが分からない場合があります。斜めからの衝突も記録できていれば、運転中の状況をより詳細に把握でき、信頼性のある証拠となります。

前述のように、ドライブレコーダーのレンズ広角は、水平画角で108度以上、垂直画角で60度以上がおすすめです。

車両後方が映っている

車両の前方だけでなく、後方の映像も映っていると証拠として認められやすいです。

ドライブレコーダーには、車両の前後の映像を録画できる2カメラタイプや、前後に加えて車内の様子を確認できる3カメラタイプ、さらには360度録画できるタイプもあります。

前方のみの映像では、あおり運転や後方からの衝突などの状況を記録できず、証拠能力が不十分になる可能性があります。なるべく後方カメラが装備されているドライブレコーダーを選びましょう。

暗い場所や逆光時でも映像が鮮明である

夜間の道や照明が当たらない暗い場所では、映像が鮮明に録れない可能性があります。車両ナンバーなどの重要な部分が見えないと、証拠不十分と見なされるので要注意です。

後述しますが、WDR(ワイドダイナミックレンジ)やHDR(ハイダイナミックレンジ)が付いているタイプを選ぶと、より信頼性の高い証拠映像の記録が可能です。

信号の色を識別できる

こちらも後述しますが、信号の色を識別できる映像は、証拠として認められる確率が高まります。

ドライブレコーダーによっては、信号機のLEDの光が正確に記録されない場合があります。映像で赤信号・青信号の区別が確認できない場合、責任の所在が誰にあるのかを判断できません。ドライブレコーダーを購入する前に、LED対応であるかどうかを確認しましょう。

録画時間は運転スタイルによって選ぶ

画像の録画時間も重要なポイントのひとつ。

付属のメモリーカードで1〜2時間分録画できるタイプが多く、日常の通勤や買物程度であれば十分ですが、長時間ドライブをする場合は最低12時間以上録画できるものがおすすめです。

別売りの大容量メモリーカードを使えば、50時間以上の長時間録画が可能なケースもあり、事故やあおり運転の記録だけではなく、旅先の美しい景色などの記録にも役立ちます。

ドライブレコーダーの機能で選ぶ

ドライブレコーダーを機能面で選ぶ場合
ドライブレコーダーは、国内・海外メーカーとも数が豊富です。カメラのスペックや録画時間以外にもさまざまな機能が搭載されているので、自分のニーズに合うものを選びましょう。

駐車中も記録できる「駐車監視機能」

駐車監視機能とは駐車中の映像を記録する機能で、パーキングモードとも呼ばれています。駐車中のいたずら、当て逃げ、車上荒らしにあっても映像が記録されるため、警察や保険会社に証拠を提出できます。

衝撃検知時自動録画・Gセンサー

衝撃検知時自動録画は、主に駐車監視機能で使用される録画方式で、標準搭載されているのが一般的です。

駐車中にGセンサーが車体への衝撃を感知すると、録画を開始します。また、走行中に事故などで衝撃を感知すると、その前後数秒の映像を別ファイルに保存して、上書き保護する機能がついているタイプもあります。

モーションセンサー(動体検知)録画

駐車監視機能の録画方式のひとつで一部のレコーダーにオプション設定されていることが多いです。
駐車中に周囲で動く車や人を検知して自動的に録画開始し、不審な動きや衝撃を伴わないいたずらなどにも反応します。こちらはGセンサーだけでは不安な人におすすめです。

運転支援機能

走行している車線をはみ出したり、前方の車との距離が近い、信号待ちからの発進が遅い時など事故発生のリスクが高い状態になった場合に警告してくれる機能です。

GPS機能

GPS搭載のタイプでは、車の位置情報や走行ルートを記録できて、地図情報との連携も可能です。事故発生時の証拠としても信頼性・重要性が高いタイプとなります。

LED信号機対応

事故の過失割合を決めるのに、信号が赤だったのか青だったのかは非常に重要な問題になるケースが多いです。

ところが、実際にドライブレコーダーの映像を見てみると、信号の光が映っていなかったり、変な点滅をしていて証拠としては不十分になってしまうことがあります。

ドライブレコーダーのフレームレート(FPS=撮影周期)とLEDの点滅周期が重なってしまうと、映像で信号の光が映らなかったり、点滅をしているように見えてしまうのが原因。新しいタイプではこれに対応している機種が増えています。

点滅を防ぎたい場合は、フレームレート(FPS値)が27.5FPSや45FPSに対応したものがおすすめです。

HDR&WDR機能と夜間・暗所対応

HDR(ハイダイナミックレンジ)とWDR(ワイドダイナミックレンジ)機能は、撮影時に白飛び・黒塗りを補正する機能です。夜間や暗いところ、逆光時でも鮮明な映像が撮影できます。

例えば、トンネルの出入り口や夜間走行、逆光時でも白飛び・黒つぶれを抑えて映像が撮れるので、見通しの悪い状況でのトラブルでも十分な証拠になります。

ノイズ軽減対応

レコーダー本体内部から漏れる電磁波の影響(ノイズ)で、カーラジオや地デジテレビに影響を与えるケースがあります。車内でラジオやテレビを楽しみたい場合は、そのノイズを軽減する機能がついていると便利です。

レーダー探知機一体型

速度取締装置のレーダー波を探知し、警報を発するレーダー探知機と一体化したタイプです。一体化することで、配線が1系統でまとめられますし、手元のレーダー探知機でドライブレコーダの操作ができます。

また、レーダー探知機にはGPSがついているので、GPS付きレコーダーとレーダー探知機を別に買うよりコストが抑えられます。

常時録画

録画モードの違い
常に録画する機能で、標準搭載されているケースが多いです。走行中のみ常時録画するタイプもあります。常時録画されるので撮り漏らしはありませんが、メモリーカードの容量を圧迫したり、バッテリーの消費が激しいのがデメリットです。

手動録画

任意のタイミングで録画開始・停止ができる機能です。

走行中の自動録画でメモリーカードの容量がいっぱいになると、それまで録画された映像で古いものから上書きして消されてしまいます。

後で確認しようとしたら、上書きされて見れなかったケースもあるので注意が必要になります。
その点、手動録画は自動録画とは別の領域に保存され、自動上書きもないので重要なシーンを残しておけます。

ドライブレコーダーの形状から選ぶ

ドライブレコーダーの形状から選ぶ
ドライブレコーダーにはいくつかの形状があります。車種によっては視界を遮る可能性もあるため、購入前に確認しましょう。

一体型

カメラとレコーダーが1つになっているので、見た目がシンプルで配線もスマートです。
フロントガラス上部に設置するタイプは、車種によっては視界の邪魔になるケースもあるので注意が必要です。ダッシュボードに取り付けるタイプもあります。

ルームミラー型

ルームミラーに取り付けるタイプです。カメラをミラーの裏側に、確認用モニターをミラー側に設置するタイプが多く、一体型とは違って視界を遮りません。

ただし、ルームミラーの角度を調整するとカメラの角度も変わってしまったり、モニターの設置でミラー本体の視認性を低下させる可能性もあるので注意しましょう。
また、対応モデルが少なく(特に国内メーカー)、ミラーの形状によっては装着できないケースがあります。

分離型

カメラとモニター付きのコントロールユニットが分かれているタイプです。カメラが小さく、フロントガラスにつけても視界を遮りません。コントロールユニットだけで操作が完結するので、使いやすいです。

しかし、一体型やミラー型より機能面で劣るタイプも多く、必要な機能の有無やスペックを確認する必要があります。

バイク用や自家用車以外にピッタリなアプリも

ドライブレコーダーが付けられるのは自動車だけではありません。バイク用の製品も販売しています。ヘルメットに装着するタイプで、ワインディング・高速道路走行中の記録にも使えます。

また、レンタカーやカーシェアリングを利用する機会が多い人にはスマホアプリを使う方法もあります。ドライブレコーダーアプリを起動し、ダッシュボードにスマートフォンを取り付けるだけで気軽に使えるので便利です。

まとめ

危険なあおり運転や事故などの状況再現性が高く、確実な証拠になるドライブレコーダーの人気は高まっています。

鮮明な記録が撮れるカメラのスペックや自分の運転スタイルやニーズに合った機能があるドライブレコーダーのチョイスを心がけておきましょう。


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