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車のバッテリー上がりの5つの対処法!よくある症状の原因と予防策

バッテリー上がりを予防する方法

バッテリー上がりは自動車トラブルのなかでは、比較的ポピュラーなものです。しかしいざ遭遇すると焦ってしまうことでしょう。

良くある悩み
良くある悩み
エンジンがかからなくなるので、特に急いでいるときは困ってしまいます・・・

この記事ではバッテリー上がりの原因や、バッテリーが上がった場合の対処法を紹介します。
知っておけば、いざというときにも困りません。

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車のバッテリー上がりの症状

バッテリー上がりの症状

バッテリー上がりは、エンジンをかけるときなどのタイミングで、消費する電気量がバッテリーに蓄えられている電気の量を上回ったときに発生します。

バッテリー上がりが起こるとエンジンがかからない、ルームライトやエアコンなど車内の電子機器が使えない、ライトがつかないといった症状が出ます。

バッテリー上がりが発生したかな?と思ったら、まずはエンジンをかけてみてください。

エンジンがかからないうえに、ルームライトやパワーウィンドウも作動しない場合は、バッテリー上がりの可能性が高いでしょう。

バッテリーが上がる3つの原因

バッテリー上がりの3つの原因

ではどのような理由でバッテリーが上がってしまうのでしょうか。ここではバッテリーが上がる主な原因を解説していきます。

バッテリーが劣化している

車のバッテリーは消耗品です。

寿命の目安は一般車が2~5年、アイドリングストップ車が2年~3年、ハイブリッド車が4年~5年といわれています。

しかしこれはあくまでも目安であり、使用環境や自動車で使用している電子部品の量で寿命も変わってきます。そのため使用から1年が経過したら、定期的にバッテリーの状況を点検してもらうのがおすすめです。

バッテリーが放電している

自動車のバッテリーは自然放電をしており、走行することで充電されていきます。そのため長い間車を使わないでおくと、バッテリーは上がりやすくなります。

長期に車を使わなかった場合、使用する前にバッテリーの状態を確認しておくのがおすすめです。

また車は停車中でも電子機器のバックアップのために、バッテリーの電力を消費しています。車を使うのは1カ月に2~3回という場合も、バッテリーの点検をこまめにしておきましょう。

その他

バッテリーが上がる原因はここまでご紹介したもの以外にも、次のようなものがあります。

  • エンジンをかけない状態で、ルームライトなどの電子機器を長時間使用した
  • ライトをつけっぱなしにしたまま車を離れてしまった
  • 寒冷地でバッテリーの性能がおちてしまった

どれもついうっかりやってしまいがちな行為です。

なかでも寒冷地を走行したことによるバッテリーの性能低下は、新しいバッテリーでも起こり得ることです。

日本は南北に長い国で、特に冬場は地域によって気温差が激しいため、寒冷地に出かける前は気温をチェックしておきましょう。

またロードサービスに加入しておく、夜間や早朝の移動を避けるなど、バッテリーが上がったときでも対処しやすいようにしておくことも大切です。

バッテリー上がりを起こした際の5つの対処法

バッテリーが上がってしまえば、通常の運転開始時の動作では車は動きません。ではどうすればよいのでしょうか。

対処方法は下記5つとなります。

バッテリー上がりを起こした際の5つの対処法<
  1. ジャンピングスタートでなおす
  2. ジャンピングスターターを使用する
  3. バッテリーを直接充電する
  4. ロードサービスを利用する
  5. バッテリーを直接充電する

ジャンピングスタートでなおす

ジャンピングスタートとは他の車から電力を分けてもらってエンジンを起動する方法です。

映画やドラマなどで、2台の車をケーブルでつないでエンジンをかけるシーンを見たことがある人もいるでしょう。

ジャンピングスタートを行うには、故障車と同じ電圧の車種を使う必要があります。トラックを一般車の救援車として使うことはできません。

また電気自動車やハイブリッド車は救援車として使えないので注意してください。
車の電圧は、説明書で確かめられます。

ジャンピングスタートに用いる「ブースターケーブル」は、数千円~1万円前後でカー用品店などで売っています。

ジャンピングスタートの手順は以下のとおりです。

  1. 2台の車を近づけてボンネットを開ける
  2. ヘッドライトやルームランプ、エンジンキーなどがすべてオフになっていることを確認する
  3. 故障車と救援車のバッテリーをブースターケーブルでつなぐ
  4. サイドブレーキをかけ、ギアをパーキング(MT車の場合はニュートラル)に入れて救援車のエンジンをかける
  5. 5分ほどそのままで事故車に充電させる
  6. 救援車のアクセルを踏み、エンジン回転数を1,500~2,000回転くらいにする
  7. 事故車のエンジンをかける

ブースターケーブルをつける位置を間違えると故障の原因になるので、よく説明書で確認してから行いましょう。

なおジャンピングスタートはあくまでも応急措置です。

エンジンがかかって走れるようになったら、できるだけ早くカー用品店やガソリンスタンドに行ってバッテリーの調子を見てもらいましょう。

ジャンピングスターターを使用する

ジャンピングスターターとは救援車なしで、ジャンピングスタートを行えるカー用品です。

カー用品店に行けば、1万円前後で購入できます。これを持っていればいざというときも安心です。初心者でも簡単に操作ができるので、寒冷地に行く場合などは常備しておくといいでしょう。

バッテリーを直接充電する

カーバッテリー充電器を用いれば、自分で充電することができます。ボンネットを開けてブースターケーブルで充電器とバッテリーをつないで充電します。

自動車のバッテリーは90%が充電できる上限なので、そこまで充電できたらブースターケーブルを外してエンジンをかけてみてください。

ロードサービスを利用する

電気自動車、ハイブリッドカーには、バッテリーがモーター駆動用と補機類用の2種類があります。

補機類用のバッテリーが上がってしまった場合は自分で対処できますが、モーター駆動用のバッテリーは、電圧が高く個人では対処できません。

また一般車でもブースターケーブルがなければ、自分でエンジンを駆動させることはできないので、このような場合はロードサービスを利用しましょう。

加入しているロードサービスがあるならば、そこに連絡して助けを待ちます。JAFに加入していなくてもロードサービスは利用可能です。

加入している自動車保険に連絡するとロードサービスを派遣してもらえることもあります。レンタカーの場合は、まずレンタカーの窓口に電話で連絡しましょう。

バッテリーを交換する

カー用品店やディーラー店がすぐそばにある場合、バッテリーを交換しましょう。

街中でバッテリーが上がってしまった場合は、近くにガソリンスタンドやカー用品店を探してみましょう。

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バッテリー上がりの作業料金

バッテリー上がりを業者に直してもらった場合は料金がかかります。ここでは業種別のバッテリー上がりを直してもらった際の料金について解説します。

自動車保険のロードサービスを利用した場合

自動車保険にはロードサービスが付いている商品もあります。

ロードサービスの利用条件は保険によって異なり、「ロードサービスを受ける場所」「回数」「バッテリーの交換が必要かどうか」で値段も変わってきます。

例えば保険加入中ならば、年に1回まで全てのサービスが無料という場合、初めてなら料金はかかりません。

有料のロードサービスも街中で、すぐに駆けつけられるところで呼んだ場合と、山の中で駆けつけるまでに何時間もかかる場合では、後者の方が値段が高めです。

この他バッテリーの交換が必要ならば実費がかかります。そのため自動車保険医加入したらどのような条件でサービスが受けられるか、確認をしておきましょう。レッカー移動が必要な場合は、レッカー代などもかかります。

民間のロードサービスを利用した場合

民間のロードサービスの場合、加入しているか非加入者かによって値段は変わります。

代表的な民間ロードサービスのJAFは、加入者ならばバッテリー上がりの修理は無料で行ってもらえます。非会員は料金がかかるので、加入している方がメリットは大きいでしょう。

なお保険でJAFが利用できる場合は、回数制限が設けられています。

詳しくは自動車保険の約款を確認してください。

JAFはこの他にも、会員ならばパンク・ガス欠・キー閉じ込みなどの修理も無料で行ってもらえるので、万が一に備えて入会しておいても損はないでしょう。

なおJAFの場合、車両登録は必要ないので、会員が同乗していれば運転手でなくてもサービスを受けられます。

カー用品店などで修理した場合

カー用品店で修理した場合は、実費+出張費がかかります。例えばカー用品店のすぐそばでバッテリー上がりが起きて修理をしてもらった場合は、それほど費用はかからないでしょう。

しかし店舗から距離があれば「何キロまでいくら」と追加料金がかかります。

なおカー用品店の場合は、近場でないと駆けつけてくれないところがほとんどです。

山の中など、近くに民家も何もないところでバッテリー上がりが起きた場合は、迷うことなくロードサービスを利用してください。

カー用品店以外でも、ガソリンスタンド・整備会社などがバッテリー上がりに対応してくれます。

バッテリー上がりが起こった場所の近くに、このような施設があった場合、まずは相談してみましょう。特にガソリンスタンドはいろいろな故障に対応してくれるので頼りになります。

【重要】バッテリーは自然回復しない

バッテリーは自然放電や低温による劣化など、一部の例外を除いて自然回復することはありません。

そのためエンジンのかかりが悪いなどバッテリー劣化の兆候がみられたら、できるだけ早くバッテリーの状態を見てもらいましょう。

自然回復する場合も時間がかかることがあります。

山道など人気のない場所でバッテリー上がりが起こったときはもちろんのこと、街中など交通の邪魔になりそうなところでバッテリー上がりが起こった場合は、できるだけ早く自分で対処するか、業者を呼んで対応してもらいましょう。

エンジンがかかったらすぐにカー用品店やガソリンスタンドに行って、バッテリーの様子を見てもらってください。

バッテリー上がりで絶対にやってはいけないこと

バッテリーが上がったときにやってはいけない代表的な3つの対処法を紹介します。

  1. 長時間の放置は避ける
  2. 充電直後は電飾機器の使用を避ける
  3. 無理に自分で修理しない

長時間の放置は避ける

バッテリー上がりを長時間放置しておくと、バッテリーの交換以外に対象法がなくなります。

あまり使わない車でも、バッテリーの調子が悪い、もしくは上がってしまったという場合は、できるだけ早く対処してください。

バッテリー自体は数千円~1万円くらいですが、交換の料金を含めると2万円前後の出費です。
低温による機能低下の可能性が高くても、できるだけ早く整備工場でバッテリーの状態を確認してもらいましょう。

充電直後は電飾機器の使用を避ける

充電直後は電飾機器の使用は避けましょう。

バッテリーの負荷を高めて再び上がるリスクが出てきます。バッテリーを充電直後はしばらく最低限の機能だけを使用して様子を見てください。またバッテリー充電中も電飾機器は可能な限り使わない方がいいでしょう。

無理に自分で修理しない

自分で対処する方法はありますが、あまりおすすめしません。

<事前の準備>
・バッテリー交換する手順を説明書で確かめておき、スパナなどの必要な工具を揃える
・車種にあうバッテリーを購入する

交換時の手順は下記の通りです。

  1. 車のエンジンを切ってから30分以上経ってから作業を始める
  2. バッテリーカバーを外し、市販の電源でメモリーバックアップを行う
  3. バッテリーの固定具をスパナなどで抜き取る
  4. バッテリー端子を必ずマイナス側から外す
    (プラス側から外すとショートする可能性がある)
  5. バッテリー本体を外す
  6. バッテリーの端子を今度はプラスから取り付ける
  7. バッテリーの固定具を取り付け、カバーを元に戻す

しかし、ハイブリッド車や電気自動車など、個人では修理が難しい自動車も増えています。バッテリーを不用意に触ると感電してしまう恐れがあるため、十分注意しなければいけません。

また一般車でも器具の使い方を間違えると、車の故障の原因となります。自分の手に負えないと思ったら、素直に業者やロードサービスに連絡しましょう。早ければ数十分で対処してくれます。

バッテリーが上がりを予防する方法

バッテリー上がりを予防するには、以下のような方法が有効です。

バッテリー上がりを予防する方法
  • エンジンを切ったままエアコンやライトなどの車内設備を長期間使用しない
  • バッテリーの状態を定期的に点検する
  • エンジンがかかりにくくなったり、窓の開閉が遅くなったりしたら早めにバッテリーを交換する
  • 寒冷地に行く場合は、寒冷地仕様車を利用する
  • 長期間利用していなかった自動車に乗車する場合は、先にバッテリーの状態を確認する

また遠出をする場合はバッテリーの状態を確認してから出発することを習慣にするのもおすすめです。

まとめ

バッテリー上がりはどんな車でも発生するトラブルであり、適切な対処をすればすぐに直ります。しかし突然エンジンがかからなくなれば、動揺してしまいます。

そのような事態を防ぐためにも、バッテリーの状態を定期的に確認するのはもちろんのこと、車を降りる際はライトをはじめとする電子機器が付けっぱなしになっていないかどうか、必ず確認しましょう。

寒冷地に行く場合は、寒冷地仕様の車を利用するのがおすすめです。

また長い間使用しなかった自動車を使う際は、バッテリーの状態を確認してから乗車するようにしましょう。

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