賢い豆知識

車のタイヤを交換するなら?自分で交換する方法や専門業者の選び方

タイヤの交換時期の目安

寿命を迎えたタイヤを使い続けると、重大な事故を起こすリスクが高まります。

万全な状態で車を運転するためにも、タイヤを交換する時期をしっかりと見極め、適切なタイミングで交換するようにしましょう。

本記事ではタイヤ交換のタイミングや手順を解説します。タイヤ交換の依頼先の選び方なども合わせて紹介しているので、役立ててください。

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寿命を超えたタイヤの危険性とは

寿命を超えたタイヤの危険性

寿命を超えたタイヤは燃費が悪くなったり、法律違反や重大事故につながったりする恐れがあります。以下で寿命を超えたタイヤを使い続ける危険性を解説します。

燃費・乗り心地が悪くなる

タイヤはゴムを原料に使用しているため、長期間使い続けることで弾力性が失われて硬くなったり、ひびが入ったりします。

ゴムの弾力性が低くなると走行中の振動を十分に吸収できずに揺れが大きくなり、乗り心地が悪くなります。本来のタイヤの性能が低くなるため、燃費も悪くなりやすいです。

重大事故につながる恐れがある

寿命を超えたタイヤは、路面との摩擦によって表面の溝が浅くなりやすいです。タイヤの劣化によって表面の溝が浅くなると、スリップを起こしやすくなります。

特に雨の日は路面が滑りやすくなっているので、性能が落ちているタイヤを使用するとブレーキをかけてもすぐに止まらず、重大な事故につながる可能性があります。

硬くなったタイヤはひびが入りやすく、路面との摩擦などで突然破裂する場合もあります。またひびができた隙間からほこりや水が入ると、タイヤの強度も低下しやすいです。

法律に違反するケースもある

前述のとおりタイヤを使い続けていると摩擦で表面が削れ、溝が浅くなってきます。道路交通法では、タイヤの溝が1.6mm未満の状態で走行すると違反になるため注意が必要です。

法律に違反しないようにするためには、走行前にタイヤの溝の深さを確認しておくことが大切です。

なお高速道路で走行する場合は、車両の大きさによって違反になる基準が異なります。例えば小型トラックは2.4mm未満、大型トラック・バスは3.2mm未満の溝のタイヤで走行すると違反になるため注意してください。

タイヤ交換時期の5大サイン

タイヤ交換のタイミングは、タイヤが寿命を迎えたときや性能が高いタイヤに換えるとき、ホイールをおしゃれなものに換えたいときなどが挙げられます。

タイヤ交換時期の5大サイン

ただしタイヤの種類や状態、走行距離などによって異なるため、以下で解説する交換時期のサインを参考に、適切なタイミングでタイヤを交換しましょう。

製造後、5年以上経過している

タイヤの使用時期が短い場合でも、製造から5年以上経過しているタイヤは交換が必要です。タイヤが持つ性能の違いによって交換が必要な時期は変わります。

例えばノーマルタイヤの場合は、製造から4~5年後が交換時期の目安とされています。

5年を超えたタイヤは本来の性能を発揮できず、スリップなどを起こす恐れがあるので、製造時期から4~5年を目安に交換しましょう。

ひび割れ・傷が入っている

目視で確認できるひび割れや傷がある場合は、タイヤ交換のタイミングです。

製造から5年以上経過していないタイヤであっても交換する必要があります。

ひび割れや傷が入ったタイヤを使用し続ければ、走行中の路面との摩擦に耐え切れず、バーストやパンクなどを引き起こしかねません。ひび割れ・傷を見つけたらタイヤを交換しましょう。

タイヤを交換してから3万2,000km以上走行してる

前回のタイヤ交換から走行距離が3万2,000㎞を超えている、もしくは3万2,000㎞に近づいている場合はタイヤを交換するタイミングにあります。

理由としては、タイヤの溝は5,000㎞ごとに1mm程度すり減ると考えられてているためです。

一般的なタイヤの溝の深さは8mm程度で、走行距離が3万2,000㎞に近づくと6mm程度の溝がすり減っている可能性が高く、スリップを起こしやすくなります。

タイヤローテーションをするとき

タイヤローテーションをして、前後のタイヤの位置を定期的に変えることでタイヤのすり減りが偏るのを防止できます。

特に、前輪駆動の車は前のタイヤに大きな負担がかかりやすいため、定期的にタイヤローテーションを行うことをおすすめします。

またタイヤローテーションの際にタイヤに異常があった場合は、速やかに交換しましょう。

バーストやパンクをしたとき

タイヤがバーストしたり、パンクしてしまうと安全な走行はできません。

速やかにタイヤを交換しましょう。バーストやパンクが起こる原因はタイヤの劣化の他にタイヤに穴があいてしまったり、空気圧の低下などがあります。

一般的には、パンクやバーストが起こってしまったタイヤのみを交換する場合が多いです。

タイヤの種類別|交換時期の目安

タイヤの交換時期の目安

種類別にタイヤの交換時期の目安を一覧表にまとめました。タイヤの交換時期を確認する際の参考にしてください。

タイヤの種類 交換時期の目安 備考
ノーマルタイヤ(サマータイヤ) 4~5年程度 車検時に交換打診されることが多い
スタッドレスタイヤ 3~4年程度 車検以外でも毎シーズン確認したほうが良い
オールシーズンタイヤ 4~5年程 車検時に交換打診されることが多い

タイヤの主な種類はノーマルタイヤとスタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤの3種類です。

ノーマルタイヤの交換時期

ノーマルタイヤは降雪や凍結のない道路を走行するためのタイヤを指し、新品購入したノーマルタイヤの交換時期の目安は、4~5年程度となっています。

ただし走行距離やローテーションの頻度などによって寿命は変わるので、タイヤの溝の深さを目安に交換しましょう。

タイヤの溝の深さが浅くなるとタイヤの横に三角形のマークが現れます。このマークはタイヤが摩耗してスリップしやすくなっているサインなので、新しいものに交換するようにしてください。

スタッドレスタイヤの交換時期

スタッドレスタイヤの交換時期の目安は、3~4年程度です。
他のタイヤよりも寿命が短い傾向にあります。

スタッドレスタイヤは積雪やアイスバーンが発生しやすい北海道や東北・北陸などの寒冷地向けのタイヤです。

ノーマルタイヤや後述するオールシーズンタイヤに比べ、弾力性の高いゴムを使用しています。タイヤの表面には深い溝が細かく入っており、一般的なタイヤよりもスリップがしづらい設計になっています。

ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤに交換する適切なタイミングは、初雪が降る1カ月前の9月下旬~10月上旬頃が目安です。

雪が降らない温暖な地域でも、山間部などは路面が凍結する可能性があるので、11月中旬頃を目安にタイヤ交換するとよいでしょう。

オールシーズンタイヤの交換時期

オールシーズンタイヤは、ノーマルタイヤと同じ4~5年程度を目安にタイヤ交換が必要です。

オールシーズンタイヤは、年間を通して使用できるタイヤです。乾いた路面や濡れた路面、凍結した路面などのさまざまな環境下でも安全な走行ができます。

ただし乾いた路面の走行に適したノーマルタイヤや、積雪・アイスバーンのある路面に強いスタッドレスタイヤに比べて性能はやや劣ります。

タイヤを購入する場合は、使用する地域や使用頻度などに合ったタイヤを選びましょう。

セルフでタイヤ交換するときの手順

タイヤ交換は自動車整備士がいるガソリンスタンドやディーラーなどに依頼できます。

必要な工具があれば、自分でタイヤ交換を行うことも可能です。セルフでタイヤ交換をする場合は、事前に交換するタイヤや輪止め、ジャッキ、レンチなどを用意しましょう。

必要なものを用意したら、以下の具体的な手順や注意点を参考にしながら、作業に取りかかりましょう。

  1. 安定した平らな場所に車を停車させる
  2. タイヤに輪止めをかけ
  3. ホイールナットを緩める
  4. 交換するタイヤの近くにジャッキを設置して車体をゆっくり上げる
  5. ホイールナットをさらに緩めてタイヤを車体から外す
  6. タイヤを交換してホイールナットを仮止めする
  7. すべてのナットを仮止め後、きつく締める

1.安定した平らな場所に車を停車させる

タイヤ交換は安全な場所で行うことが大切です。タイヤ交換に適している場所は、坂道などの傾斜がない場所やコンクリート・アスファルトで舗装されている場所などが挙げられます。

2.タイヤに輪止めをかける

輪止めは交換するタイヤと対角線上にあるタイヤにかけます。例えば前輪の左側のタイヤを交換する際は、後輪の右側のタイヤに輪止めをかけましょう。

3.ホイールナットを緩める

ホイールナットを緩める際は、一度で外さずに段階を置いて緩める必要があります。ホイールカバーが付いている場合は、カバーを外してからナットを緩めます。

4.交換するタイヤの近くにジャッキを設置して車体をゆっくり上げる

すべてのタイヤを交換する場合でも車体のバランスを保つため、ジャッキを上げるのは1カ所にします。ジャッキは、車体下の三角の印や凹みのある部分に設置してください。

5.ホイールナットをさらに緩めてタイヤを車体から外す

タイヤが宙に浮いた状態になるまで車体を上げたら、ナットを緩めてタイヤを外します。最上部にあるナットを最後に外すと、手前にタイヤが倒れる可能性があるので気を付けて外しましょう。

6.タイヤを交換してホイールナットを仮止めする

新しいタイヤを車体に取り付け、ナットを軽く締めて仮止めします。この段階でナットをきつく締めすぎないように気を付けてください。

7.すべてのナットを仮止め後、きつく締める

仮止めが終わってからきつく締めていきます。対角線の順番になるように、それぞれのナットを2~3回に分けて締めましょう。

8.ジャッキを下げて車体をゆっくりと地面に下ろし、ナットを本締めする

車体のバランスを崩さないようにするためにも、ゆっくりと地面に下ろすことが大切です。車体を地面に下ろした後で、ナットを本締めしていきます。

9.輪止めを外し、試運転する

ナットの本締め後は輪止めを外して試運転を行い、走行中にタイヤが外れる、振動や異音などの異常が出ていないか点検しましょう。試運転の前にタイヤの空気圧を確認しておくことをおすすめします。

業者に依頼した場合の費用相場

タイヤ交換を専門業者に依頼する場合は、作業工賃などの費用が発生します。作業内容によっても費用が変わるため、以下にまとめた費用相場の一覧表を参考にしてみてください。

タイヤ交換の依頼先 タイヤ交換の費用相場
ガソリンスタンド タイヤ交換代:8,000~25,000円程度
タイヤ代+タイヤ交換代:4,000~20,000円程度
タイヤ専門店 タイヤ交換代:12,000~30,000円程度
タイヤ代+タイヤ交換代:8,000~13,000円程度
カー用品店 タイヤ交換代:8,000~15,000円程度
タイヤ代+タイヤ交換代:6,000~8,000円程度

作業時にタイヤを一緒に購入した方が、お得に交換できます。

タイヤ交換の専門業者の選び方

タイヤ交換の依頼先は、目的や予算などに合わせて選ぶとよいです。

以下では、ガソリンスタンド・タイヤ専門店・カー用品店の特徴やメリット・デメリットを解説します。それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握した上で、自分に合った専門業者を選ぶようにしましょう。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドは店舗数が多く、タイヤも販売しているため、タイヤ交換と一緒に給油や洗車、メンテナンスなどを行えるメリットがあります。ただし取り扱っているメーカーやサイズが限られるため、必ずしも希望するタイヤを交換できるとは限りません。

また、依頼する時間帯や曜日によってはスタッフの人数が少なく、待たされる時間が長くなる可能性があります。ガソリンスタンドでのタイヤ交換は、バーストやパンクなどの応急処置が必要な場合に向いています。

タイヤ専門店

タイヤのバリエーションが豊富なタイヤ専門店は、国内外のメーカーやさまざまなサイズのタイヤを取り扱っているため、予算や目的に合ったタイヤを選びやすいです。

オイルやバッテリーの交換に対応している店舗もありますが、基本的にタイヤ回りに特化したサービスが多いため、車全般のメンテナンスも合わせて行いたい人には向いていません。

タイヤ専門店はホイールなどもセットで販売している店舗も多く、車の外観をおしゃれにしたいときや、タイヤの交換時期が近づいているときなどの理由でタイヤ交換をする場合に向いています。

カー用品店

カー用品店は車全般のカー用品を販売している店舗です。大型のカー用品店には敷地内に作業スペースがあり、タイヤ交換はもちろん、オイル・バッテリー・ライトなどの交換や、車検、メンテナンスなどのサービスを提供している店舗もあります。タイヤの種類も豊富で、国内外のメーカー、複数のサイズから選択できます。

ただし土日・祝日などは利用客が多く、待ち時間が長くなる場合もあるので注意しましょう。カー用品店でのタイヤ交換は、タイヤ交換以外に交換したいパーツがある場合や、メンテナンスも合わせて依頼した場合に向いています。

タイヤの持ち込み交換も可能?

タイヤ交換を依頼する際、店舗によっては持ち込み交換ができる場合もあります。

タイヤの持ち込み交換が可能なのは、ガソリンスタンドやタイヤ専門店、カー用品店などです。

ただし後々トラブルになるのを避けるために、タイヤの持ち込み交換を断っている店舗もあります。

例えば店舗で取り扱っていないタイヤを持ち込むことで、装着後に不具合が出るなどのケースが挙げられます。

またタイヤの持ち込み交換に対応している店舗でも、中古のタイヤの交換は対応していないことも多いです。「タイヤは自分で選びたい」「タイヤ交換の依頼先に希望するタイヤがない」などの理由で、タイヤの持ち込み交換を検討している場合は、持ち込み交換に対応しているか、事前に店舗へ確認しておきましょう。

タイヤ交換は自分でできる!難しい場合は業者に依頼しよう

寿命を超えたタイヤを使用し続けると、燃費や乗り心地が悪くなるだけでなく、重大な事故につながる可能性があります。また前回のタイヤ交換の時期から5年以上経過していない場合でも、タイヤの溝の深さが1.6mm未満の場合は道路交通法違反になるので、定期的にタイヤの状態を確認しておくことをおすすめします。

セルフでタイヤを交換できますが、作業を安全に行える場所の確保が難しい場合や作業する時間がない場合は、専門業者に依頼しましょう。

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