レンタカー事業を始めたい方の中には「カーシェアとレンタカービジネスは何が違うのだろう?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。レンタカーとカーシェアのビジネスモデルは、収入が発生する仕組みや料金体系、利用方法などで違いがあります。
本記事では、レンタカーとカーシェアのビジネスモデルの違いを詳しく解説します。カースタレンタカーが提供するフランチャイズビジネスも紹介しているため、レンタカー事業を検討している方はぜひ参考にしてみましょう。
書いてあること
レンタカーとカーシェアのビジネスモデルとは?
レンタカーとカーシェアはどちらも車を借りられるサービスですが、収益構造や仕組みが大きく異なります。まずは、それぞれのビジネスモデルを理解しましょう。
レンタカーのビジネスモデルとは?
レンタカーのビジネスモデルは、車両の一定期間の貸し出しによる収入で成り立っています。
そもそもレンタカー事業とは、所有・管理している自動車をユーザーに貸し出して収入を得る事業のことです。事業を始める際は、最寄りの運輸支局に自家用自動車有償貸渡業の許可を受ける必要があります。
レンタカービジネスでは、基本的に6時間・12時間・24時間、それ以降といったくくりで利用料金を設定しています。ユーザーは、目的地や人数に応じて適した車両を選択する仕組みです。基本料金には、万が一事故を起こしたときに適用される保険や車両のメンテナンス費用が含まれています。
短時間、数日間の貸し出しだけでなく、マンスリープランやウィークリープランなどの長期利用者向けのプランでも安定収入を得ているケースも多いです。
車両の貸し出しによる収入の他、事故で修理が必要になった際の台車として使用される場合があります。このときに得られる収入が、保険代車費用です。またレンタカー事業では、長期間使用した車両を売却して利益を得るケースもあります。売却額を高めるには、顧客獲得だけでなく、将来的な売却も視野に入れて仕入れる車両を選ぶと良いでしょう。
このようにレンタカーのビジネスモデルは、一般消費者への車両の貸し出しや事故車両の台車、売却などで発生した収益で成立しています。
カーシェアのビジネスモデルとは?
カーシェアのビジネスモデルは、会員登録をしたユーザーに必要なときに短時間だけ車両を貸し出すことで収益を得る仕組みです(※)。
レンタカーのように誰もが好きなときに利用できるわけではなく、事前に会員登録が必要です。登録後、会員カードの発行料などの初期費用や月額料金などを支払うことでサービスを利用できます。
カーシェアの利用料金は、利用時間や距離によって変動します。レンタカーのように数日間の貸し出しではなく、基本的に数分~数時間の短時間利用で稼働させる仕組みです。そのため、多くのユーザーが短時間で利用すれば回転率が良くなり、収益性の向上が期待できます。
また、レンタカーを借りる際は店舗で手続きをする必要がありますが、カーシェアは無人での貸し出しを基本としています。具体的には、提携先の月極駐車場などの一角をレンタル車両の駐車スペースとしており、店舗で手続きをせず会員カード一つで利用可能です。
さらに、返却時にガソリンを満タンにする手間もかからず、車内にあるマニュアルに沿ってチェックするだけで完了します。
このように、カーシェアのビジネスモデルは月額料金や初期登録手数料、利用料金で成り立っています。カーシェア運営会社は、これらの料金で得た収益から運営に伴う通信費や車両整備費、人件費などの経費をまかなっているのです(※)。
※参考:国土交通省.「カーシェアリング導入に関する資料」.(2017-09-03)
レンタカーとカーシェアのビジネスモデルの違いを徹底比較
レンタカーとカーシェアは、どちらも車両の貸し出しで収益を得るビジネスですが、料金体系、利用方法、運営コストなどが異なります。ここでは、以下の項目に分けて具体的な違いを解説します。
- 利用方法の違い
- 料金体系の違い
- 利用コストの違い
- 利用シーンの違い
- 返却時のガソリン補充ルールの違い
- 車内清掃の頻度の違い
利用方法の違い
レンタカーとカーシェアでは、車の利用方法が異なります。
レンタカーは、利用前に店舗で手続きを行う必要があり、予約後に店頭で車を受け取るのが一般的です。店舗は、駅や空港などアクセスの良い場所に多く展開されているケースが多く、観光客やビジネス目的での利用に適しています。
非会員でも、その場で運転免許証や本人確認書類を提出すればすぐに利用可能です。
スタッフから乗車時の注意点やシステムの説明などを受けられるのも特長で、利用後は手続きをした店舗に再度出向き、車両と鍵を返却します。
一方、カーシェアは事前に運営元で会員登録をする必要があります。登録時にクレジットカードの提示を求められる場合があるでしょう。登録はレンタカーのように店舗に出向く必要はなく、スマートフォンやパソコンで完了できるのが特長です。
料金体系の違い
レンタカーは、6時間・12時間・24時間といった時間単位で料金が設定されています。24時間以降は、1日もしくは数時間単位(12時間など)で延長料金がかかる仕組みです。また、レンタカーは1日・1週間・1カ月単位での利用が可能です。旅行や出張などで、長期間レンタルしたい方向けのプランも用意されています。基本料金に加えて、事故に備えた保険や快適な移動のためのオプション装備で追加料金が発生するでしょう。
一方、カーシェアは利用時間や走行距離に応じた料金が設定され、加えて月額料金がかかることが多いです。数時間のくくりではなく、10分、15分単位で料金が発生する料金体系です。レンタカーとは異なり、保険料やガソリン代が利用料金に含まれているため、ユーザーが別途精算する手間を軽減できます。「少しだけ買い物に行きたい」「駅まで送り迎えをしたい」といった日常的なシーンで利用したいときに便利です。
利用コストの違い
レンタカーとカーシェアは、利用コストにも違いがあります。特に短時間のレンタルでは、カーシェアの方が安くなる傾向があります。
例えば、10分180円のカーシェアを3時間利用し、30kmほど走行した場合の利用料金は、以下の通りです。
- 利用時間に応じた料金:180円 × 180分(3時間) = 3,240円
- 距離に応じた料金(1km当たり15円の場合):30km × 15円 = 450円
- 合計料金:3,240円 + 450円 = 3,690円
従って、3時間の合計料金は3,690円になります。レンタカーの3時間料金は、会社によって異なりますが、一般的には4,000~6,000円ほどになるケースが多いです。短時間の利用なら、カーシェアの方がコストを抑えられるでしょう。
ただし、全てのケースでカーシェアが割安になるとは限りません。長時間利用では、レンタカーの方が料金を抑えられる場合が多いため、用途に応じて適切な方を選ぶことが大切です。
利用シーンの違い
料金プランや利用方法だけでなく、おすすめの利用シーンも異なります。
レンタカーは、週末や休日の旅行や長距離ドライブに適しているでしょう。軽自動車からミニバン、SUV、キャンピングカーまで幅広い車種がそろっているため、少人数のドライブから大人数の旅行まで利用できます。また、出張で1カ月利用したい場合は、マンスリープランを利用すればレンタカー代を節約できます。
一方、カーシェアは短時間の移動や日常使いに適切です。買い物や送り迎え、急な外出などで車を利用したいときに、カーシェアなら数分単位で使用できます。わざわざ店舗で手続きをする必要がなく、自宅近くのステーションからすぐに車を借りられるのもメリットです。ただしカーシェアでは、前の利用者の返却が遅れると予定通りに車を利用できない可能性があるため注意が必要です。
返却時のガソリン補充ルールの違い
レンタカーとカーシェアは、返却時のガソリン補充のルールにも違いがあります。
レンタカーでは、ガソリンを満タンにして返却しなければなりません。ガソリン代は利用料金に含まれておらず、基本的に利用者が実費で負担します。
対して、カーシェアは利用料金に燃料代が含まれているため、返却前にガソリンを給油する必要はありません。走行途中でガソリンが減った場合は、専用の給油カードをスタッフに提示するなどすれば、自己負担なしで給油できます。
車内清掃の頻度の違い
レンタカーとカーシェアの車内清掃の頻度にも違いがあることを理解しておきましょう。
レンタカーは、1回の貸し出しごとにスタッフが車内清掃を行うため、常に清潔な状態で利用できるのが魅力です。利用者が残したごみがないか、ペットの毛などの汚れはないかを貸し出す前に確認しているため、快適に乗車できるでしょう。
一方、カーシェアは短時間利用に適したサービスのため、レンタカーのように貸し出しごとに車内清掃を行いません。そのため、前の利用者のごみがそのまま残っているケースもあります。
多くのカーシェア提供会社では、約10日~2週間に1回のペースで清掃が実施されていますが、車内の清潔さは利用者のマナーや使用状況によって大きく影響されることになります。
業界初! レンタカー×カーシェアの「楽のりスマート」
カースタレンタカーでは、レンタカーとカーシェアを融合させた業界初のビジネスモデル「楽のりスマート」を展開しています。
レンタカービジネスは新規参入者が増えており、副業や事業の拡大の手段として近年人気が高まっている事業です。このような市場の成長を背景に、カースタレンタカーでは「楽のりスマート」を活用したフランチャイズビジネスの加盟店を募集しています。
ここでは、レンタカービジネスが注目されている理由や「楽のりスマート」の特長、料金体系などを紹介しています。レンタカー事業を開業したい方は、ぜひご検討ください。
レンタカービジネスが注目される理由とは?
レンタカービジネスが注目される背景には、車のレンタル需要の高まりが関係しています。公共交通機関の発達や所有車の維持費の高騰から、車は所有するものでなく、必要なときに借りるものといった考え方が広がっています。
また、低コスト・低リスクで安定した経営が見込めるのも理由の一つです。もともとあった店舗や車両、スタッフなどを事業に活用できるため、運用体制を一から構築する手間が比較的かかりません。売却を見据えた経営もしやすく、保険や車検などの他サービスへの応用も利くため、近年多くの事業者から注目されています。
カースタレンタカーの「楽のりスマート」の3つの特長
カースタレンタカーの「楽のりスマート」の特長は、主に以下の3つです。
- 無人で車両の引き渡しが可能
- 予約から返却までスマートフォン一つでOK
- 24時間365日出発や返却が可能
無人で車両の引き渡しが可能
「楽のりスマート」は、出発や返却の際に店舗で手続きをする必要がありません。ユーザーは、マイページからドアの開閉操作をするだけで利用できます。返却する際は、鍵をダッシュボードに入れるだけで完了するため、対面での手続きが不要です。
「楽のりスマート」を活用することで、運営にかかる業務負担や人件費の軽減が期待できます。
予約から返却までスマートフォン一つでOK
予約から返却までスマートフォン一つで完結するのも「楽のりスマート」の魅力です。
多くのカーシェアサービスでは、専用アプリをダウンロードして利用するケースが多いです。しかし「楽のりスマート」は、専用アプリ不要で車両の施錠や解錠ができます。誰でも簡単に手続きできるため、ユーザーの利便性も向上します。
24時間365日出発や返却が可能
「楽のりスマート」は、24時間365日出発・返却ができます。ユーザーは、時間や日付、店舗の営業時間を気にせずに利用できます。
深夜や早朝の出発・返却、急な予定変更、短時間利用といった、従来のレンタカーでは対応が難しかったニーズにも柔軟に対応可能です。
カースタレンタカーの充実したサポート体制
カースタレンタカーでは、レンタカー事業の収益向上を支援するために、多方面からサポートを提供しています。主なサポート内容は、以下の4つです。
サポート内容 | 詳細 |
集客プロモーション | 大手旅行サイトとの連携やWeb広告など、多角的なプロモーション活動を展開し、集客力を高める |
業務サポート | 運営に伴うシステム構築など、業務効率化を図るサポートを提供し、運営負担を軽減する |
店舗の収益改善・分析サポート | ビジネス展開に必要な市場調査や運営ノウハウの共有、顧客分析などのサポートを提供する |
ネットワーク | 加盟店同士が連携しやすい環境を整え、成功事例の共有や車両の融通、法人向けの営業支援などを行う |
このように、事業を成功へ導くためのサポートが整っており、スムーズで負担の少ない運用が実現できます。
リーズナブルな料金設定で持続可能なレンタカー事業を実現できる
カースタレンタカーの加盟金や月額サポート料金は、業界内でも低めに設定されています。そのため、初期費用や運営コストを抑えながら、安定したレンタカー事業を継続可能です。
カースタレンタカーのフランチャイズビジネスでは、単に加盟店数を増やすことを目的とするのではなく、モビリティ市場全体の発展を促進することを重視しています。レンタカー事業の運営に必要な研修も導入費用に含まれているため、スムーズに開業可能です。
詳しい費用は、ヒアリング内容や出店エリアによって異なります。専門スタッフが個別に相談を受け付けているため、ぜひお問い合わせください。
レンタカーとカーシェアのビジネスモデルは収益源や利用方法などが異なる
レンタカーとカーシェアは、車を貸し出して収益を得る点では共通していますが、ビジネスモデルには大きな違いがあります。レンタカーは店舗型の運営が基本で、長時間利用向けの料金体系が特徴です。一方、カーシェアは無人貸し渡しを前提とし、短時間利用に適した仕組みになっています。
レンタカー事業を検討している方は、それぞれのビジネスモデルを把握し、どちらが適しているか判断しましょう。
株式会社エネクスライフサービスは、レンタカー事業のフランチャイズ加盟店を募集しております。レンタカーとカーシェアを統合させたシステム「楽のりスマート」では、人件費などのコストを抑えながら運用できます。他社にはないノウハウで事業成功をサポートしてほしいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
6時間2,000円から利用可能