レンタカーでキャンプへ行く場合に気になるのが、車に荷物が載せられるかどうかですよね!
レンタカーの車種は通常車に乗る人数で決めるのが一般的ですが、キャンプ目的のレンタカーでは、人数よりも荷物の量を基本に考えることが重要です。
今回は、荷物の量を基準に考えた車種選びと、キャンプ道具を上手く車に積むポイントについてご紹介します。
人数と荷物の想定内容と車種選び
キャンプのためにレンタカーを利用する際の車種選びで大切なことは、必要な荷物をしっかり載せられ、かつ必要な人数が安全に乗れるということです。
途中で食料の買い出しなどもあるため、必要な荷物+人数が乗っても余裕がある車にするといいでしょう。少し余裕を持ったサイズの車種を選べば、「荷物が載らないのでは?」という心配もありません。
一般的には、乗り入れ可能人数が6〜8人以上のワゴンタイプがキャンプに適しているといわれますが、荷物の量や積み方によっては他の車種を選ぶことも可能です。
まずは持ち物チェックリストを作って、荷物がどのくらいになるのかイメージしてみましょう。
親子4人・1泊2日分の荷物を想定した車種別積載例
ここでは親子4人(大人2人と小学生の子ども2人)が1泊2日のキャンプに出かける際の荷物を想定し、どのくらいの荷物が積めるかをご紹介します。
以下のリストは、キャンプに最低限必要となる荷物が中心となっています。
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- * クーラーボックス
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- * テント
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- * キッチン用テーブル
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- * 焚火スタンド
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- * マット4枚
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- * 枕2つ
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- * 寝袋(大人用2・子ども用2)
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- * タープ
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- * ポール6本
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- * LEDランタン
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- * ブランケット
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- * 折りたたみラック(木製)
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- * プラスチック袋(ゴミ箱用)
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- * 折りたたみコンテナ1つ
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- * クッカー1式
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- * ウォータージャグ1つ
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- * 食器・バケツ1式
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- * バーナー
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- * ガスカセット
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- * ランタン
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- * テント内照明
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- * 調理器具1式
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- * ケトル
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- * 焚火台
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- * トライポッド
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- * チェア4脚
- * 折りたたみテーブル
これら約30点のキャンプ用品を荷室に積載した場合の荷室の状態や効率的な積み方、後方視界の状態などを車種別に解説します。
ミニバンはキャンプ向き!荷物は高さを活かして2段に積むと便利
荷室が広く、高さがあるミニバンはキャンプに適している車です。今回は4人なので、3列目のシートは格納した状態になります。上でご紹介した荷物を積んでも、荷室の3分の1程度に収まります。
荷室の高さを活かし、テーブルなどを使って2段に分けて収納すると、上の荷物をそのままにした状態で下の荷物を取り出せて便利です。上の段には、安定しやすい角形の荷物を積むと荷崩れしにくくなりますよ!
小物は用途別にまとめて収納すれば、道具を出しやすくなり便利です。また、下の段にはチェアなどの筒状の道具を入れると取り出す時が楽になります。
荷室の奥にはポールのように長い道具を積み、その手前にテントを積めば、バラけてしまうのを防ぐことができます。荷室に余裕があると荷物が崩れやすくなるため、マットやクッション性のあるアイテムを詰めて隙間を埋めるようにすることもポイント。荷物は低く広く積むようにすると安全です。
コンパクトSUVでは荷物選びや置き方に工夫しよう
アウトドアに最適と言われているSUV。タイヤが大きく4WDで、未舗装の道もラクラク走れると人気ですが、荷室の床が高く、荷物があまり載せられないケースも多いので注意が必要です。
今回の荷物では、ウォータージャグよりコンパクトなウォータータンクにするといった方法で、トランクカバーの下にギリギリ収まります。テーブルやラックなどの平たく頑丈なものを平行に置き、荷室のスペースを平らに埋めるようにします。グラつく場合は、下にラグなどをかませれば改善できます。平面のエリアができれば、他の荷物が積みやすくなるためオススメです。
また、ホイールハウスなど出っ張りのある部分には寝袋を緩衝材がわりにすれば、ランタンなどの壊れやすい道具をカバーできて一石二鳥です。
ワゴンタイプでは背もたれほどの高さになるものの後方視界は遮られない
ワゴンタイプの車はミニバン等より高さがないため、テーブルや折りたたみチェアなどを立てて載せるとスペースが有効活用できます。座席側に不安定な荷物を載せ、それを支えるようにクーラーボックスなどを並べれば荷崩れが防げます。細かいものはコンテナなどに収納し、奥に配置するとよいでしょう。
今回の荷物では後部座席の背もたれギリギリの高さになりますが、後方視界は遮られることはなく、安全にドライブできますし、荷物が後部座席に倒れ込むこともないでしょう。
コンパクトカーでも縦積みや収納アイテムでキャンプが可能なケースも
4人乗車でコンパクトカー利用のキャンプは荷室が小さめで難しいように思えますが、縦積みしたり収納アイテムを活用したりすれば可能なケースもあります。
後部座席に面した斜めのスペースには、ポールやテントなど棒状の道具を置き、その上に筒状の荷物を置けば隙間を埋められます。荷室の底面がボコボコしている場合には、薄くて頑丈な荷物を置くことで平らになり、スペースを有効活用しやすくなります!
コンパクトカーのように荷室の奥行きがない場合には、荷物を横積みではなく縦積みにするよう意識するとよいでしょう。頑丈な荷物はなるべく下になるようにし、小物類はコンテナを使わず袋に小分けして入れます。デッドスペースには、寝袋など収縮性のあるものを埋めてみましょう。今回の荷物ではかなりきついですが、工夫すれば後方視界がクリアな状態で積むこともできます。
荷室はかなり埋まるが広さがあれば軽自動車でもいける
さすがに軽自動車に4人乗車でキャンプの荷物は積めないのでは、と思う方も多いでしょうが、最近は高さがあり荷室も広い軽自動車も増えています。なかには、今回の荷物も余裕で積み込めて、さらに小型の蓄電器などを載せる余裕があるものもあります。
荷室底面に凸凹がある場合は、テーブルなどを置きフラットな状態にします。隙間にはタオルやブランケットなど布状のものを並べて高さをあわせると、上に荷物を載せやすくなるのでおすすめです。ポールなどの筒状のものは荷室の奥から積み込みます。コンテナのように四角い荷物を基準にして周りを埋めていくと、ズレずに上手く積めます。
また、軽自動車の幅は1.48m以下と決まっています。長いポールがあるテントなどは横に積めない可能性もあるため、収納時の長さを事前に調べておくとよいでしょう。荷室スペースがかなり埋まった状態にはなりますが、後方視界はクリアで、荷物が後部座席に落ちてくる可能性は低く、安全なドライブが楽しめるでしょう。
レンタカーを申し込む前に荷室の寸法を確認しよう
ここでは最低限必要なキャンプ道具を積み込んだケースをご紹介しましたが、もちろん実際に持っていく荷物が載せられる程度の荷室の大きさが必要です。そのため、レンタカーを申し込む前には、荷室の寸法を確認することをおすすめします。可能ならば、実車の寸法を計測させてもらいましょう。
荷室のスペースだけではなく、ドアがスライドタイプの車は荷物の出し入れが楽などのメリットがあります。自分にとって使い勝手がよさそうな車を選ぶことが重要です。
必見!キャンプ道具を上手く積む工夫
キャンプ道具の積み方がうまくいっていないと、移動中に道具が動いて音がしたり、衝撃で破損したりすることがあります。また、到着後に荷物を下ろすときに手間取るケースもあるでしょう。
ここからは、荷物の積み下ろしが効率的にでき、限られた荷室スペースを有効活用できるキャンプ道具の積み方をご紹介します。
積み込む前にすべての荷物を並べてジャンル整理
キャンプ道具を積み込む前に、まずはすべての荷物を並べてみましょう。こうすることで忘れ物チェックができるほか、無駄な道具を省くこともできるかもしれません。
荷物を並べたら、キッチンツール、コーヒーセットなど使う用途ごとに道具をまとめます。細かい道具などは1つのケースにまとめて収納すると、使うときに便利です。プラスチックの折りたたみコンテナや金属製のラギッドマルチコンテナーなどが汚れにも強く、おすすめです。木箱などはそのまま現地で作業台やテーブルの代わりに使えますし、側面を開きシェルフ状態にして棚としても使える高性能なものも便利です。
キャンプから帰ってきた後も道具をそのまま入れて保管しておけると、次回のキャンプの準備も楽になりますよ。
荷室の汚れ防止には段ボールやレジャーシート
雨天時などは荷室に荷物を直接置くと汚れてしまいます。レンタカーを利用する場合は特に、汚れには注意が必要です。そこで段ボールやレジャーシートを敷いておけば、汚れにくくなり、掃除も簡単になりますよ。
割れ物や音が鳴るものは布で固定
運転中に荷物が動き、カチャカチャと音がすると気になってしまいますよね。また、キャンプ場に着いたら道具が破損していた、というのも避けたいところです。ランタンなど衝撃に弱いものや音が鳴るものは、間に布を挟むなどして固定をするとよいでしょう。
車の荷室は真四角ではないため、寝袋や衣類など柔らかい荷物をキャンプ用品と用品の間に挟み込むように積むと、隙間を埋めながら緩衝材の役割をしてくれます。固いものを先に積み、その間を柔らかい荷物で埋めるようにするのが基本です。
重たい荷物は下・奥の方に!向きは縦に横並びがおすすめ
トランクを開けた途端、荷物の重心が崩れては危険です。重たいキャンプ用品は荷室の下、奥の方に置いて重心を下げるようにしましょう。また、荷物は横向きに積むよりも、縦に横並びで積むほうが荷降ろしもスムーズです。
クーラーボックスやペグ・ハンマーなどすぐ使うものは手前に
クーラーボックスは取り出しやすい手前にしまっておくと、買い出し後すぐに食材や飲料をしまえるため便利です。
ちなみにソフトタイプのクーラーボックスは、ハードタイプと比べると断熱性能が劣りますが、空になれば折りたたんで積み込めますし、真夏以外であれば十分な断熱性能を発揮するので、キャンプにはおすすめです!
テント設営などに使うペグやハンマーなど、他にも現地に着いてすぐ使うものほど手前に置いておくと便利です。マットやシュラフなど後で使うものは奥に収納します。
バックミラーの視界を確保するため途中で確認しながら荷物を積む
荷物を荷室いっぱいに詰め込んでしまうと、運転中の後方の視認性が悪くなり、とても危険です。途中で運転席に座って視界を確認しながら荷物を積むのがおすすめです。
何時にレンタカーを借りれば良い?
レンタカーを借りる時間についてですが、朝からキャンプに出発する場合は、前日の夜に借りることをおすすめします。
レンタカー利用時には説明事項(保険・保障、事故・故障・交通違反について、返却時の説明、その他の重要事項など)がたくさんあるため、時間がかかるケースが多いです。
営業所の営業時間は早くても8時からのところが多く、レンタカー会社から車を借りて自宅に戻り、荷物を積んでから出発となると1〜2時間かかってしまいます。
何時にレンタカーを返せば良い?
営業終了時間は遅くても21時くらいで、早いところは19時半くらいのケースもあります。帰宅するのが夕方になる場合は、翌日返却のほうが時間に余裕をもてるでしょう。
返却時にはガソリンを満タンにする必要があるケースが一般的ですので、その時間も考えて返却時間を決めます。
利用時間の延長は原則できないことが多く、店舗閉店後に返却することもできないケースがほとんどです。事情があって延長せざるを得ない場合は、必ず営業所に連絡をしておかないと、延長料金の他に違約料金を請求されるケースもあるため注意が必要です。
また、返却予定時間より早く返却しても、24時間以上早い返却でない場合は返金されることはほとんどありません。また、その場合は別途手数料がかかることもあるので注意が必要です。
まとめ
楽しいはずのキャンプを台無しにしないためにも、持っていきたい荷物を安全に積める車種を選び、荷物の積み方を工夫することが大切です。
また、レンタカーは利用時間の延長が難しいケースもあるため、余裕のあるスケジュールでの利用申込をおすすめします。
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