レンタカーはレンタカー会社が所有する車を一時的にレンタルするサービスです。
レンタルとカーリースには、どちらもニーズによる向き不向きがあります。本記事でレンタルとカーリースの違いを確認しましょう。
メリットやデメリットの他に利用をおすすめする人も紹介するので、ぜひお役立てください。
書いてあること
レンタルとリースの9つの違い
下表にレンタルとリースの違いを簡単にまとめました。
契約期間や契約対象だけでなく、ナンバーや契約満了後の対応も異なるのでここでしっかり確認しておきましょう。
項目 | レンタル | リース |
---|---|---|
契約期間 | 短期(時間単位、または1日~) | 中長期(1カ月~10年程度) |
契約対象 | レンタカー会社所有の在庫から選択して契約する | 契約者が希望したものをリース会社が購入して契約する |
所有者 | レンタカー会社 | 原則的にはリース会社 |
中途解約の可否 | 可能 | 不可(原則) |
保守・修繕の義務 | レンタカー会社 | リース会社 |
料金 | 時間や月単位で設定されている | 貸与する物品価格にリース料率をかけた金額を月額に割り振る |
ナンバー | 「わ」または「れ」 | 自家用車のナンバー |
契約満了後 | 返却または契約延長 | 返却か再リース、または買い取り |
おすすめの利用シーン | 週末や休暇の遠出、急な用事などスポット的な利用 | 通勤や毎日の買い物などに日常的に利用 |
契約期間
レンタカーの契約期間は、一時的な貸し出しとなるので時間単位や1日からなど短期間です。
契約者は自分の都合に合わせて、必要な時間や日数を契約してレンタルした車を使用できます。
リースの場合は契約者の希望に合わせてリース会社が車を購入して、中長期的な契約を交わすのが特徴です。
契約対象
車をレンタルする際にはレンタカー会社によって所有する車種は異なるため、希望の車種があるのかを確認してから利用するのがポイントです。
一方でリースは、契約者が選んだものをリース会社が購入してから貸し出します。そのためリースの場合は契約者のニーズに合わせて、契約対象の車種を自由に選ぶことが可能です。
所有権
所有権は物を所有する権利で、所有者は所有権を持っている人です。車の所有権はレンタルであってもリースであっても、レンタカー会社とリース会社にあります。
実質的な所有者は契約者になるため、メンテナンス費用などの負担が生じる他、金額によっては資産として経費計上できます。
中途解約の可否
レンタルは短期間の契約が基本なので、契約者の都合で中途解約しても問題ありません。
一時的にレンタルする仕組みのため、当初予定していたレンタル期間よりも早くレンタカー会社に返却することも可能です。キャンセルもできますが、レンタカー会社の規約により手数料などを支払わなくてはならないこともあります。
初めにリース会社がものを購入して契約者に貸与するので、中途解約されると投資した資金が回収できなくなります。
契約者の都合で中途解約する場合はリース会社に残金を一括で返すようになるため、契約時には返済予定を良く確認しなければなりません。
保守・修繕の義務
契約対象物に対する保守や修繕の義務は、原則として所有者側にあります。
レンタカーの場合は、保守や修繕の義務が生じるのはレンタカー会社です。契約者が通常の使い方をしていて起こる不具合や故障は、レンタカー会社が修理費用を出すことになります。
リースの場合は原則としてリース会社が所有者とされていますが、ものを使っているのは契約者の方です。
実質的な所有者はリース契約者と見なされるため、保守や修繕にかかる費用は契約者が負担しなければなりません。
ほとんどのリース契約には保守や点検にかかる費用は含まれていますが、含まれていない場合はメンテナンス費用も含めて予算を考えることも必要です。
料金
レンタル契約の期間は一時的なので、時間や日数単位で範囲を限定された上で料金が決められます。
リースの場合は、リース会社が購入した金額を契約者は長い期間をかけて返済しなければなりませんが、基本的に長期間の返済の方が短い期間よりも料金は安くなります。
期間によっては、レンタルよりもリースの方が安い傾向になるのが一般的ですが内容次第なので比較検討をするべきです。
ナンバー
レンタカーのナンバーには「わ」の他に「れ」が使われています。
一方でカーリースの場合は特定の文字ではなく、さまざまなナンバーを付けることが可能です。リース会社によっては好みのナンバーを選べることもあるので、ナンバーにこだわりがある人はカーリースを選ぶのが多くなります。
契約満了後
レンタルの場合は、契約期間が満了になれば契約対象物をレンタカー会社に返すのが原則です。
ただし、契約者の都合で予定を延長する必要があれば、契約期間の延長もできます。リース契約でも返却や契約期間の延長が可能です。契約者の希望に応じて、使用していた契約対象物の買い取りなどができるケースもあります。
おすすめの利用シーン
レンタカーは車を利用する期間が短期間に限定される場合におすすめです。例えば週末や休暇を利用して家族で旅行したいときなどは、レンタカーが向いているでしょう。仕事の都合などで急に車が必要になった場合にもレンタカーは重宝します。
カーリースの場合は長期間使えるので、毎日の通勤や日常的な買い物などにおすすめです。自分の車として長く乗りたい人にもリースが向いています。
レンタカーのメリット・デメリット
レンタカーのメリット・デメリットの両面を確認してから車をレンタルすべきか検討するようにしましょう。
メリット
レンタルサービスは借りる際の審査などもなく、必要なときだけ一時的に契約して使えるので気軽に利用できます。
リースのように契約期間に決まりがないため、予定よりも早く用事や観光が終われば中途返却もできて便利です。
メンテナンス費用やレンタルした車が故障したときの修繕費用なども、借りた側が負担する必要はありません。
車は所有していれば定期的に点検費用などが発生するため維持費がかかります。レンタカーを上手に利用すれば経費削減になるでしょう。
またレンタル費用を賃貸料として経費計上できるメリットもあります。
デメリット
レンタカーの利用においてのデメリットは、レンタカー会社にもよりますが車種の種類が少なめなことです。
利用者はレンタカー会社が所有する車のなかから選んで契約します。レンタカーはほとんどが中古車になるため、常に新車に乗りたい人にとってはデメリットとなります。
また短時間のレンタルなら費用はそれほど負担になりませんが、数カ月など中長期的に利用する場合はカーリースよりも割高になります。
これは所有者であるレンタカー会社が保守や修繕費用なども、利用者に代わって負担するためです。
カーリースのメリット・デメリット
リースにもメリットとデメリットがあるので、それぞれを正しく把握してから検討するようにしましょう。
メリット
カーリースは契約者の希望でリース会社が車を購入するため、多くは新車に乗れるのがメリットです。
リース会社が持っている車から選ぶわけではないので選択肢が広がり、レンタカーよりも利用できる車種は豊富になります。
カーリースではリース会社が車を購入するため、利用者はまとまった額の初期費用を用意する必要がありません。
また、リースにかかる費用を定額で支払えるので、毎月の予算を立てやすいことも新車を希望する人にとってのメリットです。
デメリット
カーリースは原則として契約途中の解約ができません。
契約途中で解約するには、リース会社へ残額を支払わなければならず、まとまった金額を用意する必要があります。
契約期間を満了できない可能性がある場合は、解約金も確認したほうがよいでしょう。
またリースの月額料金は一見安いように感じられます。
しかし毎月の支払額は少なくとも、契約期間に契約者が支払う合計額は車の購入金額よりも高くなります。
レンタカーが向いている人
レンタカー利用が向いているのは、車の維持費負担をできるだけ抑えたい人です。自分名義の車の場合、税金や自賠責保険料などを毎年納めなければなりません。
レンタカーを契約して使う場合はレンタカー会社がすべて負担するため、自分で維持費を払う必要がなく車にかかるコストを抑えられます。
車を利用する回数があまり多くない人も、リースよりもレンタカーの方が向いています。自分のスケジュールに合わせて1カ月に数回などの頻度で観光やドライブを楽しむなら、レンタカーが良いでしょう。
また利用状況に合わせて車種を使い分けたい人も、短期間の契約ができるレンタカーが向いています。レンタカー会社が所有する車のなかから、ニーズに合わせて車の大きさなどを気軽に選べるでしょう。
カーリースが向いている人
カーリースは初期費用を抑えつつ、新車にこだわって乗りたい人に向いているサービスです。
新車に乗りたいけど手持ちの資金が足りない場合には、カーリースを契約すれば希望の新車をリース会社が購入するので、すぐに借りることができます。期中長期に渡り車を使用したい人にもカーリースが向いています。
数年間など中長期のリース契約にすれば、契約満了時に乗っていた車をリース会社に返してから最新モデルをリース契約すれば新車に乗り続けることも可能です。
また車の購入にかかる一連の手続きが面倒に感じる人にも、カーリースが向いています。リース会社がディーラーに出向いて各種手続きをするため、契約者は手続きをする必要がなく手間は軽減されるでしょう。
まとめ
レンタカーは使いたいときだけ車をレンタルできる便利なサービスです。カーリースとは違い、保守や修繕にかかる費用を負担する必要がありません。
当初の予定が変更になっても、レンタカーの場合は中途解約もできるので気軽に利用できます。
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