四国は、広大な土地と豊富な自然のあるエリアです!
この四国は、歴史的な場所やおいしいグルメといった魅力もあり、一度は訪れたいと思えるようなスポットが数多くあります。しかし、交通の便が都会ほどは発達していないので、ドライブをしながら観光スポットを回るのがいいでしょう。
有名な観光地や観光スポットなどを事前に調べておくと、ドライブをしながら効率よく回ることができるのでおすすめですよ!
そこで今回は、四国で絶対に行っておきたい観光スポット6選をご紹介していきたいと思います!
書いてあること
愛媛県と高知県の県境に位置する四国カルスト
四国で人気のドライブスポットとしては、四国カルストが挙げられます。
愛媛県と高知県の県境に位置している四国カルストは、日本3大カルストのひとつで、標高は約1,400m、幅は約25kmもあります。一番高い標高からは石鎚山などの周辺にある山々も眺めることができます。
なだらかな山肌に浸食作用で地上に露出した石灰岩が点々と存在し、そこには多くの牛が放牧されています。夏は緑の草原が、秋は一面ススキが広がり、のどかで雄大な自然を肌で感じられるでしょう。
一番のおすすめポイントは、四国カルストからの絶景の眺め。四国山地の山々を一望することができます。そして空に届きそうな、山の上まで伸びている道路をドライブするのはとても気持ちがよく、人気のドライブコースとして知られています。
県道383号線は別名「天空の道」と呼ばれ、壮大な景色の中を楽しみながら快走できるドライブルートです。
しかし、四国カルストに登る際は細くて狭い道を通るので、車酔いする人や運転が苦手な人は注意が必要です。
四国カルストはそれぞれ特徴のある4つのエリアに分かれる
四国カルストは主に4つのエリアに分かれています。
「大野ヶ原エリア」は四国カルストの西側に位置しており、石灰岩の奇岩が多く見られるエリアです。牛舎やサイロが点在しておりペンションや喫茶店もあるので、観光地として、夏は避暑地として多くの人が訪れます。
「姫鶴平エリア」は、四国カルストの中央部に位置しています。昼間は雄大な自然、夜は満点の星空が広がるエリアで、コテージやキャンプでの宿泊、バーベキューができる施設があります。風力発電の大きな風車が自然に溶け込み、のどかな風景を満喫できるスポットです。
「五段高原エリア」は四国カルストの中央部にあり、石灰岩の岩肌や窪地など四国カルストならではの景色を堪能できるエリアです。放牧されている牛も間近で見られるでしょう。
「天狗高原エリア」は、四国カルストの東部に位置し、一番標高が高く、春は新緑、夏はハンカイソウ、秋は紅葉というように四季折々の自然を堪能できるエリアです。また「森林浴セラピーロード」と呼ばれる遊歩道が整備されています。
四国カルストへのアクセス
松山ICから車で約95分
2. 香川県小豆島の恋人の聖地 エンジェルロード
香川県の小豆島は、高松港からフェリーで60分程度、高速船で30分程度の距離にあります。その他にも本州から直接小豆島に向かうフェリーも運行しています。
小豆島では、温暖な瀬戸内海式気候を活かして、オリーブやミカンなどが栽培されています。素麺、しょうゆ、佃煮、オリーブ、胡麻油などの生産はさかんで、特にオリーブの国内栽培の発祥地として有名な場所です。また、小説の「二十四の瞳」の舞台であり、映画化された際にはロケ地になりました。
そんな小豆島の南西部には、1日に2回の干潮時のみに現れる、長さ約500mの砂道「エンジェルロード」があります。一番手前にある弁天島から中余島がエンジェルロードでつながっており、その先には、小余島、大余島と4つの島があり、総称して余島と呼ばれています。
エンジェルロードは「恋人の聖地」として有名で、エンジェルロードを恋人と手をつないで渡ると真ん中辺りで天使が舞い降りて、そのカップルは将来結ばれるといわれています。また、手前の弁天島には「約束の丘展望台」があり、エンジェルロードを背景にして鐘を鳴らすことが可能です。そんな話が広がり、願いをしたためた絵馬や貝殻を中余島に残していく人も後を絶ちません。またドラマや映画のロケ地になったことからも観光客が増え続けています。
エンジェルロードには、1日に2回ある干潮時にしか渡ることができないので、干潮時を事前に調べて行くようにしましょう。干潮時から3時間ほど過ぎるとエンジェルロードはすっかり海の中に隠れてしまいます。しかし、青い海水の中に砂浜のエンジェルロードが透けて見える様子も美しいものです。また、朝日が昇る頃には、エンジェルロードの向こうに朝日を望めるロマンチックな景色を堪能できます。
エンジェルロードへのアクセス
土庄港より車約5分
3. 香川県観音寺市の高屋神社にある 天空の鳥居
香川県の西部に位置する観音寺市にある「天空の鳥居」は、稲積山に鎮座している高屋神社にある鳥居です。
高屋神社は讃岐国延喜式内24社の1社で、かなり古く由緒のある神社です。家内安全、商売繁盛、交通安全、厄除開運、学業向上、安産、無病息災などのご利益を受けられるといわれています。標高404mの本宮からは観音寺市内や瀬戸内海まで一望でき、快晴の場合は石鎚山を望められる絶景ポイントとなっています。
山頂近くまでは車で行けるようになっており、山の裏側から上に上がるようになっています。地図アプリなどで表示されない場合もあるようですので、その場合は「不動の滝カントリーパーク」を目指しましょう。そこからは高屋神社の駐車場への看板が出ています。ただ、山道の中を進んでいくことになり、途中からはかなり細い道になりますので、運転が苦手な方は注意が必要です。
「天空の鳥居」は、鳥居がある場所が断崖であることからそのように呼ばれるようになりました。また鳥居の向こう側には、270段にも及ぶ石段があります。まるで天空の中の石段のようで、高所恐怖症ではなくても足がすくむような景色の中に存在しており、スリルは満点です。
そして「天空の鳥居」から車で数分の辺りに展望広場があります。標高420mの場所で海側に切りたった状態になっているため、そこからの景色も素晴らしい眺めです。
この神社は2016年まではあまり人が訪れることがあまりなかった場所でしたが、2017年にSNSで話題になり、一気に人気のスポットになりました。一般の観光客も多く訪れるようになり、現在ではメディアにも取り上げられるほど有名な場所となっています。
天空の鳥居へのアクセス
高松自動車道さぬき豊中ICから約30分/三豊鳥坂ICより約40分
4. 徳島県で見られる世界3大潮流のひとつ 鳴門の渦潮
鳴門駅から車で15分ほどの場所にある鳴門海峡の潮流は、日本一の速さといわれており、大潮の最速時には時速20Km以上にもなります。その速さは世界3大潮流のひとつといわれるほどです。
鳴門の渦潮は、瀬戸内海と紀伊水道の干満差によって激しい潮流が生じてできる自然の現象です。春と秋の大潮の際には、渦の大きさは最大で20mに達する場合もあり、かなり大きな渦が発生します。渦潮はできては消え、できては消えと繰り返されています。
鳴門海峡は、中央部が100mほど深くなっているため本流が速く流れており、一方で本流の両岸が浅瀬になっているため周囲は緩やかな流れになっています。
渦潮はこの本流と両岸の流れの境目の辺りで発生しています。
観潮船に乗って渦潮を間近で見ることができ、渦潮の水しぶきがかかるほど接近したクルージングを楽しむこともできます。また、水中勧潮船で海の中での渦潮の様子を見ることも可能です。
高速道路の下に設けられている遊歩道である「渦の道」を歩いていけば、大迫力の鳴門海峡を見ることもできます。450mにも及ぶ遊歩道と渦潮展望室が設置されており、ガラス窓から渦潮を見下ろせて迫力満点です。
近くには鳴門公園もあり渦潮をさまざまな角度から観察できるような環境が整っています。是非間近で渦潮の迫力にふれてみましょう。
鳴門の渦潮へのアクセス
鳴門北ICより車で約5分/淡路SAより車で約45分
5. 「最後の清流」といわれる高知県の四万十川・沈下橋
四万十中央ICから国道56号線を約1時間程度中村方面へ行くと「最後の清流」といわれている高知県の四万十川があります。四万十川は、四国の中でも最長の196kmの長さを誇り、日本3大清流のひとつともいわれています。
また、四万十川といえば欄干のない橋である沈下橋が有名で、本流には22本、支流を含めると47本もの沈下橋があります。沈下橋は鉄筋コンクリート造で、水上2~3mの場所にかけられており、欄干がありません。
高知県は台風の通り道になっており、台風の時期には川が洪水になることもあります。そのため、もともと橋が沈下することを想定して建設されており、欄干などを付けることで水の流れが妨げられることを防ぐために、あえて付けることをせずに建設されているのです。
沈下橋の中でも「佐田沈下橋」はドラマのロケ地にもなった場所で、四万十川の下流に位置し全長291.6mと最も長い沈下橋です。場所も四万十中心部からほど近い場所になり、観光客も多く訪れる場所になっています。
沈下橋は地元の人たちにとっては生活の一部であり、車や人が渡ることも多いです。特に車は対向できませんので、先に進入した車が優先になります。よそ見をすると欄干がない分落ちやすくなっているので注意してゆっくり渡りましょう。
緑色の山々を背景に、青く澄んだ四万十川と沈下橋という景色はここでしか見られないため、観光客も多く訪れます。そんな四万十川を満喫するなら、船に乗って観るのもおすすめです。さまざまな場所から出ている観光遊覧船に乗って四万十のゆったりとした流れを体感することができます。
川の幸を一緒に楽しみたいという場合は、お弁当メニューも用意されており、アユの塩焼きやうなぎの蒲焼、川海老の唐揚げなどを存分に味わえます。その他にもスポーツも楽しむことができ、カヌーやラフティング、シュノーケリングなどのアクティビティも充実しています。
春には四万十川沿いに1,000万本の見応えのある菜の花が咲き乱れます。5月から6月にかけては夜の蛍が大変きれいです。四季折々の四万十川の景色は趣があり、自然の豊かさを全身で感じることができるでしょう。
佐田沈下橋へのアクセス
高知自動車道四万十町中央ICから車で約75分
6. 高知県にある灯台や室戸岬
高知市内から国道55号線を車で2時間ほどドライブすると、高知県東部の有名な観光スポットである室戸岬に到着します。国の名勝および室戸阿南海岸国定公園に指定されています。
室戸岬は地形が突き出た形状になっており、三角形のように出っ張っているため太平洋を存分に肌で感じられるスポットです。太平洋の荒波と大きなゴツゴツした岩と白い灯台が目印で、室戸岬の灯台は「日本の灯台50選」にも選ばれ、日本一の光量で光達距離は49kmというパフォーマンスを誇り、保存灯台とされています。
特徴的なゴツゴツした岩は海底が隆起して形成された奇岩で、ユネスコ世界ジオパークに指定されています。その多数の奇岩の間には遊歩道があり、室戸岬の自然の雄大さを感じられます。奇岩を自由に探索してみるのも色々な発見があり楽しめるでしょう。朝日と夕日の時間に見る室戸岬は絶景で、太平洋と数々の奇岩と美しい空のコントラストが何とも魅力的です。
また、海岸線から少し離れた場所にある「アコウの木」も見ておきたいものです。アコウの枝は縦横無尽に伸びており、今にも動き出しそうなほど躍動的に枝を伸ばしています。さらにアコウの木の根元は、岩にしがみつくかのように根が伸びているのが特徴です。高知はもともと台風の通り道で、風によって樹木が倒れないようにそのような根の生え方になっているのです。
室戸岬の先端には「中岡慎太郎の像」があります。幕末の藩士として活躍した人で、安芸の出身ということで近くの室戸岬に建立されました。土佐藩といえば坂本龍馬が有名ですが、当時活躍したひとりとして中岡慎太郎も有名です。
パワースポットとしても有名
室戸岬は弘法大師が修行をした場所であり、パワースポットとしても有名です。
このパワースポットは、その昔、弘法大師が室戸岬の「御厨人窟(みくろど)」という洞窟で修行をしていたといわれています。
現在は落石のおそれがあるので中には入ることはできませんが、中から見える景色は空と海だけなのだそうです。実際に洞窟に足を踏み入れるのは大変危険なので、外からの見学にとどめておきましょう!
また室戸岬の周辺には展望台があり3つの「恋人の聖地」として知られています。どれも太平洋を眺望できる絶景の場所に位置しています。
1つ目は、丘の中腹にある「室戸岬展望台」。先ほどご紹介した「中岡慎太郎」の像の脇の階段を上がると展望台にたどり着きます。「恋人の聖地」というプレートがある場所です。
2つ目は、丘の上にある「室戸岬灯台展望台」です。室戸岬から四国八十八箇所霊場の第二十四番札所である最御崎寺(ほつみさきじ)の駐車場をめざし、そこから400mほどさきの灯台をめざします。真っ白な灯台が印象的な場所です。
3つ目は、「スカイライン山頂展望台」にあり、最御崎寺の場所から室戸スカイラインを2kmほど北上した場所にあります。この3つの「恋人の聖地」からの景色は、壮大な太平洋と山並みを眺望でき絶景のおすすめスポットです。
室戸岬へのアクセス
高知道南国ICから車で約120分
まとめ
四国4県のおすすめドライブ観光スポットをご紹介してきました。四国は公共の交通の便が発達していないので、ドライブをしながら観光地を回るのがおすすめです。大自然に触れ、ご当地の美味しいものをいただきながらリフレッシュしましょう。
6時間2,000円から利用可能