トリビアネタ

車の自動運転技術の進歩 ~自動運転レベルは6段階~

車の運転技術にはレベル6まである

今回は、車の自動運転のレベルを解説したうえで、現在車の自動運転技術がどこまで進歩しているのか、そして自動運転システムの将来的な見込みや現状の課題など、気になる情報をお届けします。

車の自動運転はレベル3から運転の主体が車側に

車の自動運転技術の進歩について知る前に、まずは「車の自動運転レベル」を知っておきましょう。

6つの自動運転レベル
車の自動運転レベルは、0~5の6段階
  • レベル0:自動運転機能はなく、運転手がすべての運転操作をする普通の車。
  • レベル1:前後・左右いずれかの動きにかかわる運転操作の一部を自動で行う。
  • レベル2:前後・左右両方の動きにかかわる運転操作の一部を自動で行う。
  • レベル3:高速道路上など、限定された条件のもとで自動運転システムがすべての運転操作を実施する。ただし、緊急時などに自動運転システム側から要請があった時は運転手が運転操作をしなければならない。
  • レベル4:限定された条件のもとで自動運転システムがすべての運転操作を実施し、なおかつ運転手が自動運転システム側から要請に応答する必要もなくなる。
  • レベル5:限定条件なしで、自動運転システムがすべての運転操作を実施する。運転手が自動運転システム側の要請に応答する必要もない。

この中で、レベル1および2は「運転支援技術」と呼ばれており、あくまで運転操作のサポート役という位置づけです。そのため、事故を起こした際の責任は全てドライバー側にかかることになります。

レベル3以降こそが、本当の「自動運転技術」と呼ばれるものです。このレベルからは、自動運転システムが運転操作の主体となり、事故の責任も車側にあるという理屈が成り立つ状態となります。

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日本における車の自動運転技術はレベル3相当に到達

日本における車の自動運転技術はかなり進歩しており、いくつかの自動車メーカーがすでに「レベル3相当の自動運転技術システムを搭載している新車」の発表をしています。

したがって、車の自動運転技術は2018年10月現在の時点でレベル3までは到達している状態です。

しかし、車の自動運転というのは、技術だけが発達すればいいというものではありません。自動運転技術を搭載した車が、公道を走れるための法整備も必要となってきます。

今のところ、公道で走ることが法的に認められているのはレベル2までであり、完全なレベル3の自動運転技術は認められていません。

そのため、実質的にはレベル3の自動運転技術を有している車であっても、その機能を一部不稼働にして、あえてレベル2にグレードダウンしているというのが実情です。

つまり、日本の車の自動運転技術自体はレベル3の段階まで進歩しているものの、法整備がまだ追いついていないということです。

自動運転レベル3の車を普及させるにあたって生じる課題

「高齢者の自動車事故が多発する現状を考えると、自動運転のほうが安全なのだからさっさと法整備をすればいいのに」と考えてしまいがちですが、普及させるにあたってはいくつか課題があります。

自動運転技術の課題

自動運転システムを搭載した車が高額になってしまう課題

高額になるのは車本体の価格だけではありません。搭載するセンサーやコンピューターなど、自動運転システムのプログラムに関する部分の整備に対応できない整備工場が多くなるので整備の依頼先が限られてしまいますし、点検・整備する箇所が多い分、整備費用もぐっと高くなってしまうことが予想されます。

運転手の責任感やモラルが求められる課題

自動運転技術の中でもレベル3は、運転操作の主体が運転者から自動車に移行する過程の技術。運転手の責任感やモラルなどが求められる部分もまだ大いにあるため、そのあたりの意識を運転手へ普及させる必要があることなども課題となっています。

ただし、車の自動運転技術の実現に向けて、これらの課題を解決しようと進歩しつつあるのも事実です。たとえば日本政府は東京オリンピックの2020年ごろまでにレベル3の市場化を目指すロードマップを策定するという動きを見せています。近い将来には、完全なレベル3の自動運転技術を搭載した車が高速道路などを走れるようになるという見込みもあります。

まとめ

技術的にはレベル3がほぼ実現できる水準になっているものの、法整備が追いついておらず、実際にはレベル2までしか公道を走れないのが現状の自動車運転技術。

しかしレベル2であっても、限りなくレベル3に近い技術を持つ新車が登場してきているのも事実です。

そうした「レベル3に近い自動運転技術を持つ車」の実力を試したいなら、一度レンタカーを利用してみることをおすすめします。運転支援システム搭載の車種を指定して、ぜひその利便性と技術の進歩を実感してみましょう。


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