車の芳香剤は、単に「車内にこもった臭いをごまかす、消す」というだけではなく、車内の雰囲気を左右する要素のひとつでもあります。
車の中に芳香剤を設置するのなら、できれば「いいと思える香り」で、「長持ちするもの」を選びたいものですね。
そこで今回は、車の芳香剤はどんな香りが人気で、どんなタイプがあるのか、タイプ別の持続期間はどうなっているのかなど、車の芳香剤についての気になる情報をご紹介します。
書いてあること
車の芳香剤で人気の香り4選
1. さわやかで万人受けする柑橘系の香り
車の芳香剤で人気の香りとしてまず挙げられるのは、グレープフルールやレモン・オレンジ・シトラス・ライムなどの柑橘系の香りです。
さわやかな香りで、何より「この香りを嫌う人は少ない」という、万人向けの香りであるという強みがあります。
男女問わず支持される香りなので、迷った場合はまず柑橘系からチョイスしてみるのがおすすめです。
2. リフレッシュ&リラックス感を味わえるヒノキの香り
リフレッシュ&リラックス感を得たいというタイプの人に人気なのは、ヒノキの香りです。
ツンとした嫌な刺激もなく、車内に居ながら森林浴のような気分を味わえます。また、ヒノキは抗菌・殺菌性にもすぐれているので、天然のヒノキオイル・エキスを使った芳香剤なら車内を清潔に保つサポートにもつながる、というのも大きなメリットです。
3. 甘く官能的なホワイトムスクの香り
森林浴のような香りではなく、甘い香りが好きという人に人気なのがホワイトムスクです。甘いだけでなく官能的な香りでもあるので、車内の雰囲気をグッと高めたい人にもおすすめの香りです。
4. 清潔感のある雰囲気になるせっけんの香り
さっぱりとした清潔感ある雰囲気を好む人に人気の香りとしては「せっけんの香り」も挙げられます。
ただし、せっけんの香りの解釈はメーカーによっても異なりますし、香りの傾向も違ってきます。せっけん系の香りを選ぶ際は、できればサンプル等で香りを確かめてからにしたいものです。
車の芳香剤の香り、その他のおすすめ
ご紹介した4つの香り以外にもおすすめの香りがいくつかありますのでご紹介しましょう。
- 消臭剤の香り:消臭剤を販売しているメーカーなどが出しており、消臭と芳香の2役がこなせる
- ベリー系:柔らかく甘い香りで、特に女性に人気
- ココナッツ系:ひと昔前は車の芳香剤の代表格だった香りで、中高年男性に人気
- ミント系:清涼感があり、夏場に人気が高まる
持続期間が長い芳香剤のタイプは「置き型」!半年以上持続するものも
車の芳香剤のタイプはおもに4タイプありますが、一番持続期間が長い傾向があるのは、「置き型」です。
- スプレー型
- エアコン取り付け型
- 吊り下げ型
- 置き型
置き型の芳香剤の中身をさらに分類すると、「液体タイプ」「ゲル(ジェル)タイプ」「固形タイプ」の3種類に分けられますが、もっとも持続期間が長いのは固形タイプです。
液体タイプの持続期間は1~2ヶ月、ゲルタイプは2~4ヶ月ぐらいが主流となっていますが、固形タイプなら半年以上使えるものも見つかります。
車の芳香剤の持続期間を長持ちさせる方法
車の芳香剤の持続期間は、その芳香剤のタイプによって違いますが、同じタイプの芳香剤であっても、使い方などによって持続期間に差が出てきます。
車の芳香剤の持続期間を少しでも長くさせるためには、以下のような工夫をしてみましょう。
*なるべく直射日光が当たらないようにする。
*夏場の駐車はなるべく日陰を選ぶなどして、高温を避ける。
*車内でタバコを吸わない。
*車内を埃っぽくしないよう、こまめに掃除する。
ただし、なるべく直射日光と高温を避けるようにと足元に芳香剤を置くのはあまりいい方法ではありません。香りの成分は下に溜まりやすいので、芳香剤を下に置くとせっかくの香りが弱く感じられてしまうからです。
運転時以外はサンシェードをうまく利用するなどして、直射日光と高温対策をするのがおすすめです。
車用芳香剤・消臭剤の効果的な設置場所
車の芳香剤と消臭剤は正しい場所に設置しなければ、本来の効果が得られません。
ここでは、それぞれの正しい設置場所を解説するので、効果を実感できていない方は参考にしてみてください。
芳香剤は前方の高い位置に設置
車の芳香剤を設置する際は、車内前方の高い位置を選びましょう。例えばルームミラーやダッシュボードの上、エアコンの吹き出し口やドリンクホルダーなどが挙げられます。
前方への設置がおすすめなのは、芳香剤の香りはエアコンの風に乗って車内後方に流れていくからです。また高い位置である理由は、一般的ににおいの粒子は空気よりも重いといわれており、芳香剤の粒子も例外ではないためです。芳香剤の種類や空気の流れによって拡散の仕方は変わりますが、高い位置に設置する方が効率良く香りを拡散できると考えられます。
消臭剤はにおいの発生源の近くに設置
車内の不快なにおいを解消するために、消臭剤と芳香剤を併用している方は多いでしょう。不快なにおいを緩和する点では同じですが、消臭剤と芳香剤の作用は厳密には異ります。
消臭剤は、不快なにおいの原因となる成分を除去・緩和するためのものです。一方、芳香剤は車内に香りを届け、不快なにおいを覆い隠します。不快なにおいが強い場合は、芳香剤の香りと混ざってしまう可能性があります。
そのため、消臭剤は不快なにおいの発生源に近い場所に設置しましょう。また芳香剤のにおいと混ざらないよう、消臭剤は無臭タイプがおすすめです。
消臭剤で不快なにおいを除去・緩和しつつ、芳香剤の香りを拡散させてください。
根本的なにおいの原因を対策しよう!
車の芳香剤を設置する場所を工夫しても、不快なにおいが解消されない場合は、においの原因にアプローチしなければなりません。
前述のように芳香剤はあくまでも不快なにおいを覆い隠すものであって、根本的な解決にはなりません。香りの強い芳香剤に変えても、一時的ににおいを誤魔化しているだけです。
芳香剤の効果を実感できない場合は、においの原因を元から絶つために定期的な掃除を行いましょう。不快なにおいの原因となるホコリや皮脂、髪の毛を取り除くだけでも車内の空気をクリーンに保ちやすくなります。
ここからは、においの原因ごとに対策を紹介するので参考にしてみてください。
食べこぼし・飲みこぼし
車内での食べこぼし・飲みこぼしは不快なにおいの原因です。特に子どもがいる家庭では車内で飲食する機会が多く、食べこぼし・飲みこぼしがそのままになっている可能性があります。
食べこぼし・飲みこぼしを放置すると、ダニやカビの発生原因にもなるので注意してください。
食べこぼし・飲みこぼしによる不快なにおいを防ぐには、食べかすの除去が必要です。掃除機や粘着ローラーを使って、シートに残った食べかすを取り除きましょう。また、飲みこぼしによるにおいはマイクロファイバークロスを薄めた中性洗剤に浸し、固く絞ってからシートの表面を拭いて予防するのがおすすめです。
汗のにおい
車のシートには汗だけでなく、皮脂汚れや香水のにおいなども染み込んでいます。シートの表面や隙間にはゴミやホコリがたまっており、汗と混ざり合うことで不快なにおいを発生するので注意しましょう。
不快なにおいの発生を防ぐには、定期的な掃除や消臭スプレーの使用がおすすめです。車内全体に掃除機をかけたら、薄めた中性洗剤を染み込ませたマイクロファイバークロスで拭き掃除を行います。
汗はシートベルトやヘッドレストにも染み込みやすいので、特に念入りに拭き上げておきましょう。また、ハンドルにも汗が染み込んでいるので、忘れずに掃除してください。
ペット臭
車にペットを乗せる機会がある場合は、ペット臭が不快なにおいの原因になっている可能性もあります。ペットの毛や皮脂、唾液などはシートやフロアマットに付着しやすいので、定期的な掃除を心掛けてください。
車内からペット臭を取り除くには、重曹を利用するのがおすすめです。軽度のペット臭であれば、シートに重曹を振りかけて掃除機で吸い取るだけでも取り除けます。
ペット臭が強い場合は重曹水に浸したタオルを固く絞り、においが気になる部分を拭き上げてください。ペット臭がまだ気になるなら、ペット用消臭剤を使うことで軽減できます。
消臭剤は車用と家庭用で違う?注意点とは
車内のにおい対策として、家庭用の消臭剤を使う方もいるでしょう。しかし、家庭用の消臭剤を車で使用するのは基本的にNGです。
車用の消臭剤は、車内に保管して使うことを前提に作られています。季節によって温度差がありますが、熱に強い容器を採用しているため夏場でも破損する心配がありません。
一方、家庭用の消臭剤に車用ほどの耐久性はなく、容器の破損で中身がこぼれる可能性があります。また、高温時には成分が揮発しやすいため、車内で長期保管すると本来の効果を発揮できなくなるので注意してください。
まとめ
車の芳香剤は、香りの種類も芳香剤のタイプもいろいろありますが、香り選びに迷った場合は、まずは柑橘系の香りの置き型芳香剤から使ってみることをおすすめします。
柑橘系なら香りを嫌う人は非常に少ないですし、置き型はエアコン取り付け型や吊り下げ型と比べて持続期間が長く、強い香りも出にくいというメリットがあります。
あなた好みの車内の匂いにぜひ挑戦してみてください!
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